自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2019/01/11
中華丼・春雨サラダ・ワカメスープ・牛乳・マンゴープリン
卒業までわずか。もう少しで一人暮らしがはじまる。ちゃんとやっていけるだろうかと不安に思っていた。敬和のランチが大好きで、このランチを食べられないと思うと寂しかった。
卒業制作に選択家庭を選んだ私は、冬休みに学校に来てブラウスを作っていた。いつもそれに付き合ってくれた家庭科の先生といろんな話をした。卒業後のこと、学校のこと、手芸のこと。先生はいつも笑いながら話を聞いてくれて、温かいお茶を入れてくれた。優しくてチャーミングな先生との時間が好きだった。
卒業の時、先生は私たちにプレゼントをくれた。それは敬和のランチのレシピ集。豚丼、中華丼、ドライカレー、ミートソーススパゲティ、ページをめくると大好きな敬和のランチがそこにあった。あの時、私が話していたことを覚えてくれていたのだと、すごくすごく嬉しかった。何度も引っ越しをしてきたけれど、これだけは今も大事にとってある。
当時私が好きだったのは中華丼。中華丼を食べるとなぜかいつもあの時を思い出す。
(T.Y)