今日のランチ

今日のランチ

2018/12/04

今日のランチ(2018.12.4)

ソフト中華麺(塩ラーメンスープ)・春巻・ナムル・牛乳・バナナ

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 12月である。今日は温かいランチホールで塩ラーメンをすすっているが、週末はいよいよ雪の予報だ。師走の文字通り「教師」も「走る」というわけで、暮れのこの時期は忙しい。先生方はテストで早く帰れる、わけではない。試験問題の作成、採点、提出物チェック、成績判定、追試補習の準備などに忙殺される。個人的な話で恐縮だが、今週は月から金まで全て出張が入ってしまった。

 

 しかし、出張で学校の外に出る機会というのも大切なことである。学校で育ち学校で働く教師は、外界の様子に疎く「世間の常識とずれている。」と言われることが多いからだ。先日うかがった研修先では、上から目線の新人教師に、電話の受け答えから教育しなおしていると聞き、首肯することしきりであった。

 

 前任校で初担任となり、峠をいくつも越えた山奥へ家庭訪問に行った。玄関先で迎えたお婆様に「先生にこんげ田舎まで来ていただいて申し訳ねぇ。」と言われたことを思い出す。先輩の先生の一言が無ければ、勘違いをしていたかもしれない。その先生は「先生と呼ばれると自分が偉くなったと勘違いする。あなたはついさっきまで学生だったことを忘れず謙虚に生徒と保護者の前に立ちなさい。」と言われた。

 

 先生は、クラス担任をされていたときは、毎日学級通信を手書きで出し、教職員の権利が侵害されると、先頭に立って学校側と戦う方だった。カラオケでは必ず「HOUND DOG」の「ff(フォルティシモ)」を歌われた。病に倒れ志半ばで逝かれた先生に教わったように、謙虚に生徒と保護者の前に立てているか、研修で新たな学びをするとき、未熟な自分と先生を思い出すのである。

(S・K)