自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2018/11/20
ごはん（のり佃煮）・マグロカツ・小松菜和え・キムチ汁・牛乳・タルト
賛美歌発表会の練習が昨日解禁となり、ランチホールも前半が少しがらんとしている。今年の課題曲は「聞け、天使の歌（讃美歌21 262番）」だ。パート練習が始まり、どんなドラマが展開されるか楽しみだ。12月20日(木)の当日まで、創意工夫、叱咤激励、切磋琢磨の日々となり校舎は神様を賛美する歌声に包まれる。
賛美歌発表会になると思い出す出来事がある。あるクラスを担任したときのこと。歌練に参加しない男子に痺れを切らした女子パトリーダーが、SHRで怒りに震えながらこう言った。「これから練習をサボった人は、1回につき50円の罰金を取ります。たまったお金は献金します！」
クラス内に緊張感が走る。みんなの視線はサボリの男子に向う。そのときサボリ常習男子が「なら、最終日までの罰金前払いや。」といって千円札を投げたのである。「お前、それはないだろ！」「ひどい」男子の非難の声と女子の泣き声に包まれたSHRは、その後ももめ続け担任はおろおろするばかり。
このお話のオチらしいオチは無い。しかし、件（くだん）の男子はみなに説得され練習にしぶしぶ復帰し、泣いた女子もそこから立ち直り歌練を引っ張ってくれた。ぎすぎすしたものが取れたクラスは一体感が生まれ、パート毎のタレントもあり、1年生ながら金賞をいただくことになるのである。
生徒が変化する場面に立ち会うとき、そこに人知を越えた存在を見る。「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です。（コリントの信徒への手紙一3章6節）」いつも神様のなさることは、私のような凡夫には計り知れないものなのである。
（Ｓ・Ｋ）
