自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2018/11/17
エッグカレー・コンソメスープ・牛乳・フルーツヨーグルト
エッグカレーは罪深い。
エッグカレーは常に争いを引き起こす。カレーの中に入っているうずらの卵の数について、人は常に気にしている。普段は穏やかそうなあの人も、修羅の眼差しで盛られる様を見つめている。卵の数は、3、4つあればまず安心だ。5つ入っていると幸せな気分になる。これが7つになると、逆に幸福感は減り、「こんなにもらって良いのだろうか」という罪悪感が押し寄せ、周囲の目を気にし始める。「私はこの卵の数に値する人間なのだろうか」「隣のあの人の方が貰うのに相応しいのではないか」そう思い巡らし、周囲から自分の皿を隠すようにして黙々と食べ進めるのである。そして、そんな様子は誰かが必ず目撃しているのが世の理なのだ。
一方で全く無邪気な笑顔で「卵いっぱいください」と言える人もいる。そのピュアな笑顔は私には眩しすぎる。そういう人間に、私はなりたい。
(M.M)