毎日の礼拝

毎日のお話

2018/10/24

津野 博子(国語)

テサロニケの信徒への手紙 Ⅱ 12章9~10節  国語で中島敦の『山月記』を扱っている。主人公の李徴は優秀だが自尊心が強く、思うような名声があげられず、ついに狂気に襲われる。『山月記』を読んで、李徴に自分が似ていると感じた人がいるかもしれない。そんな人に、いとうひろし作『だいじょうぶ だいじょうぶ』という絵本を紹介したい。李徴が人と遠ざからず、あるがままの自分を受け止めていたらと思う。この絵本を読むと、人との比較で苦しくなる自分や、隠したい嫌な自分も、ふっと息がつけて、これでよいと思える。