今日のランチ

今日のランチ

2018/10/11

今日のランチ(2018.10.10)

ソフト中華麺・味噌野菜スープ・シューマイ・ナムル・牛乳

 

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 テスト二日目。ホールで見るみなの顔は、その日のテストが終わったことへの安堵がにじみ、会話が弾んでいる。かと思えば、もう明日のテストのためにノートを見たり、友人と問題を出し合ったりしている人もいる。素晴らしい姿勢、でも手元の麺が延びそう。
 テストが近づくと、何でテストなんかあるんだ!と叫びだす人がたくさんいる。テストは恐ろしく公平だ。理解しているか、覚えているか、努力したのか、その結果は数字となって現れる。同時に不公平でもある。元々暗記が得意な人、苦手な人、記述が得意、弁が立つ、実技に強い、本人の得意不得意を完全に無視し、結果は数字となる。テストのない時代、能力よりも生まれや人脈によって人は出世が決まった。自分ではどうすることもできない部分で自分の人生が決まる、そんな時代に比べれば、たとえ大金持ちになって月に行くことはできなくても、自分の努力で道は開けるのである。それは逆に、努力しないときに言い訳できない、ということにもつながる。
 社会に出れば、数字で図れないたくさんの生き方、価値観に出会う。それに助けられることもあれば、理不尽に見舞われることもあるだろう。人生の複雑さに比べれば、テストのなんと分かりやすく納得しやすいことか。そしてここでテストに向けて全力で努力した経験そのものが人生をまた変えていくのだ。
 ほら、目の前でこのラーメンのおいしさなんか、数字では決して表せない

(M.M)