自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2018/10/04
バターロール・クリームシチュー・生野菜サラダ・牛乳・オレンジ
ピアノトリオだったり、穏やかな声が歌っているコンボだったり、とにかく落ち着いた雨の日の夕方みたいなジャズをかける。部屋の大きな電気はつけずに、卓上のスタンドライトのみ。そんな中で、大量のたまねぎ、人参、セロリ、マッシュルームをみじん切りにすることだけに集中する。誰がこんなに食べるのよ、と心の中で思いながらも、大きな鍋にめっためたに切られた材料を放り込んで、煮込む。学生の頃、頭の中が「なんだかなぁー」とモヤモヤすると、よく真夜中にミートソースを作っていた。次の日の朝、鍋いっぱいのミートソースを目の前に、野菜のにおいが染み付いてしまった自分の爪を見ながら、誰がこんなに食べるのよ、ともう一度同じことを思う。それでも、ほの暗い部屋で鍋をかき混ぜていると、だんだん落ち着いてくるのだ。
自分でやるならみじん切り、食べるなら小さめの角切りが好きだ。皿に角切りの具材が入っていると嬉しくなる。今日のサラダには、角切りのハム、そしてクルトンがころころ。粉チーズが全体にいきわたっていて、とても美味しいサラダだった。つい、隣の席の生徒に「美味しいねぇ、このサラダ」と微笑んでしまった。自分でもちょっとおばぁちゃんみたいなしゃべり方になっちゃったな、と思っていたけど、その子はごくごく自然に「うん、美味しいね」と微笑み返してくれた。
なぜだか、赤い食べ物の日に白い服を着てきてしまうことが多い。そして、今日の私も白い服。でも余裕、余裕。なぜなら、今日のランチはミートソースではなくクリームシチューだからです。紛らわしくて、すいません。
(M.A)
