自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2018/07/10
スパゲティトマトソース・イタリアンサラダ・牛乳・マフィン
最近、娘から「父ちゃん、腹ヤバイよ」といわれ狼狽を隠せないでいる。人間ドックでは4年連続「肥満」判定であった。先日千葉にいった帰りに海ほたるで記念撮影をしたのだが、強風のためTシャツが体に張り付いたまま撮った写真が衝撃的で、思わず削除し現実逃避をした。
そこで、思い立ったら田んぼ道を歩いたり走ったりしている。田植え前の無彩色の景色が少しずつ彩られ、今は一面緑の絨毯となった中を走るのは気持ちがいい。ふと見ると田んぼ道の脇に子どもの自転車が止まっている。近くに人影が見えないので放置自転車かなと思うと、用水路に網を片手にうずくまっている少年を見つけた。
近くには小さな水槽が置いてあり、ザリガニやおたまじゃくし、フナやどじょうなどが入っている。今から40年前、同じように網を持った自分を思い出した。近所のため池や田んぼ脇の用水路などで泥を気にもせず生き物探しに夢中だったのに、いつの間にか釣りすらしなくなった。
大人になるとはなんだろう。魂が喜ぶことをあえて遠ざけ、計算高く立ち回ることが大人だとあの頃は思っていなかった。トマトソースを口の周りに飛ばしながら、美味しそうに食べることをやめ、上品に食べることが出来るようになった今、失ったものの何であるかを考えさせられる。先週金曜日の「今日のランチ」に狼狽を隠せないでいるのだ。
(S・K)