のぞみ寮通信

めぐみ館

2018/05/09

めぐみ館通信 2018年5月10日 第97号

仲間と過ごす時間の中で…

 新年度がスタートしてひと月。めぐみっ子たちは慌ただしく過ごしました。一人ひとりの中に出会いがあったひと月だったと思います。4月は、のぞみ寮の大きな行事の一つ「寮祭」がありました。2年生は春休み前から、迎える1年生を想像しながら準備を始めていました。「楽しく」「元気に」「みんなでバカになれる」1年生が安心して練習に取り組めるように準備をしていました。2年生は、自分たちに楽しさがなければ1年生に伝わらないと、雰囲気をとても大事にしていました。また、話しあいの時間も大切にしていましたが、1年生と練習を重ねていく中で、2年生の間での気持ちの温度差を感じることもありました。「2年生の気持ちが一つになっていない状況では、1年生が安心して寮祭に出ることはできない」と真剣に話し合う時間を持ちました。「本当は、1年生への声かけが怖かった。でも明日からは、もっと自信を持って声出していきたい」「本気さが足りなかった」正直な気持ちを話す生徒たちがいました。じっくりと語り合い、気持ちを確認し合いました。共にミーティングを見守りながら一体感に包まれていくことを強く感じた時でした。真剣に語り合える絆が築かれていることを実感しつつ、仲間との生活の中で、もっと、もっと心が育まれて豊かに関係が広がっていくことを願いながら、共に過ごしていきたいと思っています。(小菅)

 

 

~寮祭の練習、本番前の準備の様子~

0510_me01 0510_me02 0510_me03 0510_me04 0510_me05 0510_me06 0510_me07 0510_me08 0510_me09_02 0510_me10 0510_me11 0510_me12

 

 

 

GW中のひと時…~餃子は飲み物?!?~

0510_me21 部活動のために寮で過ごしていた寮生が多くいました。夜のひと時、みぎわっ子と共にお互いの館を行き来しながら様々なイベントを企画して楽しく、にぎやかに、そしておいしく過ごしました。“餃子パーティ”では、食材を手際よく刻み、包む作業が進みます。200個近い餃子の完成!!次々に焼きあがる餃子は、アッという間に口に運ばれていきます。「餃子は飲み物」という名言まで飛び出しました。余った餃子の皮はワンタンスープにして、完食です。
 新潟の春の名物「三角ちまき」作りにもチャレンジしました。出来上がりは翌日と知った彼女たちの落胆ぶり。お豆腐白玉団子づくりも並行して行い、“お団子と抹茶パーティ”となりました。ちまきは、翌日おいしくに完食です。とにかくよく食べた連休となりました。女子寮の交流も様々企画していきましょう。

0510_me31 0510_me32 0510_me33 0510_me34 0510_me35 0510_me36 0510_me37 0510_me38

 

 

 

 

礼拝のお話

「大切にしたい。深く考える時間」   3年 K.M

 「何のために生まれて、何をして生きるのか。答えられないなんて、そんなのはいやだ」これは、中学の時の部室に飾ってあった言葉です。正直この言葉をそんなもの必要なのかと思っていました。
 中高生はよく自分に価値が見い出せなくなる人が多いと言われています。私の周りにも思い悩んで自分を責めている子が少数でしたがいました。だからこそ生まれた意味、生きる意味なんて必要ないのではないか!と確かになんの目標もなく日々を過ごし、年を重ねていくのはつまらないものです。部室に掲げてある言葉を見るたび思っていました。
 「何のために生まれて……」そうです。この言葉はアンパンマンの主題歌「アンパンマンマーチ」の歌詞の一部です。このことを知ったのは、入部して1年経った頃でした。
 子供向け番組で、明るい曲調でこんな哲学的なことを言っていたのだと、正直そう思いました。「愛と勇気だけが友達だ」というところが注目されていますが、実はとても深い意味の歌だったのです。みなさんはこの歌の歌詞に注目したことがありましたか?改めて歌詞を読み、歌を聴くとあの頃には考えもしなかったことが思いつくかもしれません。
 私も「生きる意味」について考えを改める日がやってくるかもしれません。人はそうやって日々考えが変わっていきます。今だから思いつく考えもあると思います。それは年齢を重ねていくと思いつかないことかもしれません。何かについて深く考えてみること、この忙しい日々では難しいかもしれませんが、それによって出た答えで、世界の見え方が変わるかもしれません。