自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2018/05/08
食パン・チキンバジル焼・グリーンサラダ・クリームスープ・牛乳・オレンジ
昨日から昼休みが50分に戻った。個別相談ウィークが終わったからである。今日から①定期考査1週間前。ランチに並ぶ生徒の表情はなんとなく浮かない様子だ。みるとパンを食べてチキンが残っている。「おいおい食べる優先順位が違うぞ」というと、「テストと聞いただけで憂鬱になります。食欲がわきません」という。なんとかわいそうに。なんなら小生が代わりに頂いてもよいぞ。
私自身テストは得意であったという自覚はない。テスト前になると机の片付けがいつしか部屋の模様替えに発展したことがある。勉強のため、机の上を片付ける。すると昔見た本が出てくる。ついつい読み耽る。あるいは片付けようと本棚を整理する。手に取ったマンガを第1巻から読み直す。といった具合である。夜中に本棚を動かして父に叱責されたこともある。現実逃避もいいところだ。
高校の同級生に、テストが終わると3キロはやせるといった兵(つはもの)がいた。どうしてそんなに勉強が好きなのかと聞いたことがある。すると「好きなのではない。やってきたことが失われるのが怖いのだ。」と言っていた。なるほど出来るものには出来るなりの悩みがあるのだな、と感じ入った次第である。
それぞれが悩んで迎えるテスト、それでいいのではないだろうか。大人が出来るのは、誰もが(テストであっても人生であっても)自主性を持って問いに向かうよう支えることである。模様替えの現実逃避も、3キロやせ細るのも、自主的に取組んでいればそれで良し。そこに問題があれば、いずれ気付きが与えられる。件(くだん)の彼は最後にチキンを口にした。私にくれる気はなかったらしい。
(S・K)