敬和学園トピックス

大望館

  • 2010/07/04

    大望館通信 第157号(7月4日)

    <ある日の礼拝の話より>

     
     「まだまだ変わってないけど、これから変わりたいです」そう礼拝の話で語ったI君。

    彼は中学生の時、何度も敬和に足を運びました。学校見学にはじまりオープンスクール。私の記憶が正しければ、入試を受ける前に5回敬和に足を運んでいるのではないでしょうか?
     そんな彼の第一印象は悪いけど「この子やる気あるのかな?」。どんな言葉を投げかけてもうなずくだけ。うなずくというよりアゴを突き出すだけ。思い返せば、入学前何度か会ってその度に声をかけ続けましたが、一度も声を聞かなかったように思います。
     口では語ることの出来ない熱意を、彼は何度も敬和に足を運ぶという行為で表わしてくれました。その熱意を男子寮の教師は感じ取っていました。彼の合格が決まり館わけをする時、男子寮2館の教師揃って、「ぜひこっちで・・・」そんな話になりました。
     話は変わりますが、皆に聞かれます。「入る館ってどうやって決めてるの?」私は答えます。「え?テキトー」だって仕方ないんです。その子がどういう子であるか?それは一緒に生活をしてみないとわからないんです。面接の数分間や送られてくる書類だけでは、あまりにも情報が足りなさ過ぎます。でもその僅かな情報をもとに、一人ひとり適している館を予測して、当てていきます。だから適当なんです。そしてついでに言わせてもらうと、この適当は今まで外れた事がないと私たち寮の教師は思っています。

     
     さて、そのテキトーに当てられた大望館に来たI君。最初の頃は緊張していて顔もこわばっていましたが、徐々に笑うようになり、今ではすっかり笑顔が似合うようになってくれたように思います。それでも正直なところ少し心配をしていました。望んで、求めて、大きな希望を抱いて入学してきた敬和学園。実際生活をしてみてどう感じているのかな?そんな心配を私はしていたんです。これは彼だけではなく、他の仲間にも言えます。
     実際に生活をしてみて、自分のイメージしていたものと大きく違う。ものすごい期待をしていたのにたいしたことなく普通。もしくは、自分が想像していた以上にしんどい。そんなことって、結構ありませんか?ましてや寮生活をするのです。思春期を自分と全く違う性格、育ち方をして来た人と過ごすわけですから、ここでの生活、その生活で生じるストレスはここで生活している人にしか分かりません。
     そんな時に、大切なのがI君の礼拝の話である「これから変わりたいんだ」という気持ちだと思います。わざわざ寮に入ってきたんですから、変わってください。いきさつはどうあれ、最終的には誰でもない自分が寮に入ってきたんですから、変わろうとしてください。その変化が成長であるし、今回、礼拝の話でそういってくれたI君の成長が「変わりたい」という言葉に表れているように思えてなりませんでした。

     

     

     

     

     
    <本業>

     
     敬和学園はとっても行事が多いです。行事に力を入れます。それは1年生もこの前のフェスティヴァルを経験して実際に感じたからわかるでしょう。その行事で成長する仲間がいっぱいいます。世の中の流れを考えて見ると珍しい学校かもしれませんが、行事をとっても大事にする学校です。そして、何よりも敬神愛人を建学の精神とするキリスト教精神に基づく学校です。
     行事をとっても大事にしているキリスト教精神に基づく学校ですが、行事以上に大事にしているものがあります。それが何か?授業です。
     勘違いしないで下さいよ。そりゃ他の学校と比べてみたら、寮もあって労作なんかの授業もあり、面白い先生もいっぱいいて、変わった面白い仲間もいっぱいいる変な学校かもしれませんが、一番大事なものは授業です。
     ただその授業の方法は変わっているかもしれません。能力別に基礎から上級まで別れていたり、教科書をほとんど使わない授業があったり、定期テストの代わりにレポートをいっぱい書くような授業があったり、何より単位制で一人一人の授業が全然違うそんな違いがあります。それはなぜ?個々にあった授業をしっかりと受けて欲しいからです。そういった意味では、授業にとっても力を入れている学校なんだということに皆は気がついているでしょうか?

     
     君たちの本業はやはり勉強です。勉強といっても色んな勉強があります。行事で学び取る事も勉強ですが、ここでの本業を表わすものは学力(学ぶ力)を身に付ける勉強です。決して座学をおろそかにする学校でないということを忘れないで下さい。むしろ学力といった面においても、学ぶ力を求めます。その時のテストだけでなく、普段の学びをしっかりと見られます。単位制の学校ですから、次年度取り直しなんてこともあります。テストも普段の授業をしっかりやっていないとできない教科が沢山あります。くどいようですが、テスト前だけではなく、普段の努力が問われているのです。努力までとはいいません。せめて当たり前の事を当たり前にやってください。
     誰かさんのように、前のテストでとんでもなくあり得ない点数を採ってしまい、寮務室で教師の目の届くところで勉強をする羽目になってしまいました。普段いい加減にしているもんだから、ノートを写すところから始まり、写し終えたらその写したところを覚えにかかる。フリーの日まで使って勉強している時に、友人がその姿を見て笑いながら寄ってくる。何を勉強しているのかと友人がのぞいて見るとさらに笑われるではないか?「何してるの?それ前の試験範囲だよ」いったいこれまでの時間はなんだったのか?しかしそれも自業自得。テスト範囲すら聞いていないという普段のいい加減さ。
     そんなことが無いようしっかりと普段からやってください!!

    (澤野)

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