自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2018/04/06
ごはん(ふりかけ)・鶏肉レモン揚げ・キャベツサラダ・味噌汁・牛乳・デザート
3月初旬に父が亡くなった。
13年間の闘病の後、85歳だった。
父の遺品の中から、わがやの先祖について書いたものが出てきた。
俺の先祖は東北の人が多く、徳川のために戦い、戊辰戦争で六人戦死していた。
俺の祖父の父親の兄(祖父の伯父)に、珍田捨己という人物がいた。
この人は、東奥義塾で学び、メソジスト派のジョン・イング宣教師の推薦を受け、アメリカに留学した。
帰国後、外務省に入り、小村寿太郎と共に日露戦争後の講和交渉にあたり、男爵になる。
パリ条約の全権大使も務め、その後、昭和天皇の侍従長になった。
奥さんは、ワシントンの桜を植樹している。
ずいぶん偉い人が先祖にいたものだが、俺が何より感銘をうけたのは、この珍田捨己がクリスチャンであった、ということである。大使になる前は、牧師もやっていた。
俺は自分が家系の中で唯一のキリスト教徒だと思っていたが、そうではなかった。
しかも、俺を敬和学園に誘ってくれたのは、モス宣教師ご夫妻で、この二人もメソジスト派であった。
俺は五十七歳になるまで、そんなことも知らずに生きてきたのだ。
俺が知ろうと知るまいと、ずっと神に守られ、導かれていたのだなとしみじみ思った。
2018年度は俺の敬和生活最期の一年となる。
主に導かれるまま、感謝して一日一日を生きてゆきたいと思った。
(T.H)