自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2018/01/12
ハヤシライス・野菜スープ・牛乳・フルーツポンチ
新潟は昨日から大雪だ。
昨日、学校の帰り道、わだちに車輪をとられて、雪の山に乗り上げ、身動きがとれなくなった。
二十年ぶりぐらいのことだ。
二十年前なら、すぐに後続車が止まって、助けてくれた。
それが雪国の風物詩だった。
ところが、今は携帯電話や道路サービスが充実しているので、誰も見向きもせずに通り過ぎて行く。
携帯電話で助けを呼ぶから大丈夫だろう、ということだ。
十分ほど雪かきをしていたら、軽自動車が止まった。
「大丈夫ですか」とその男性は声を掛けてくれて、「俺が押しますよ」と車を押しだした。
車はびくとも動かない。
俺は恐縮して、「わたしが押しますから、運転、お願いします」と交代したが、やっぱりびくともしない。
「もう一人いるといいんだが」とその男性は言ったが、他の車はどんどん通り過ぎて行く。
男性は自分の車に飛んで行って、自分の車のマット二枚とシャベルを引っさげて戻ってくると、猛烈な勢いで雪をかきはじめ、それから車輪の下にマットを敷くと、あっという間に車を動かしてくれた。
「ありがとうございます。助かりました。お名刺、ありますか?御礼をしたいのですが」と言うと、
「いいです、いいです、お互い様ですから」と笑うと、颯爽と去って行った。
俺はその後姿に深々と頭を下げた。
携帯電話やスマホが発達して、遠くの人は近くなったが、近くの人は遠くなった。
本当に困ったときには、やっぱり目の前にいる人、人、人なんだね。
名前もしらないその方に、この場を借りて感謝したい。
今日のランチはハヤシライス。
今日も大雪で、学校の始業が一時間遅れた。
この雪の中、バスを走らせてくれた運転手さん。
温かいランチを用意してくれた調理員のみなさんに、本当に感謝したい。
(T.H)