自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2017/11/14
菜めし・イカフライ・キャベツソテー・豚汁・牛乳・米粉ガトーショコラ
豚汁をいただきながら、ノートを見ていた。スケジュール管理のための手書きのノートである。黒皮のB5サイズ、月間スケジュールと週間スケジュールが書き込めるタイプだ。
敬和に着任してしばらくたったとき「教員全員にPCを配る。」「出欠・成績・その他PCで管理せよ。」とのお達しが下った。当時、使い古しのワープロ(死語)を駆使して試験問題を作り、フロッピーディスク(死語)にいれた表計算で成績を管理していた私には地獄の閻魔様のご沙汰に聞こえた。
当時、教職員が研修で書いた冊子に「このPCで文字を打つと『鬱』と出て驚いた。今のPCは人の気持ちが分かるのか…。」と記したのは正直な気持ちだ。ちなみに、全然うけなかった。
カセットテープ(死語)で録音して、ラジカセ(死語)で聞く。写るんです(死語)で撮影してスピード写真(死語)でプリントする。過去を懐かしむのではない。デジタル社会のもろさを言いたいのである。私を地獄に陥れたPCが、使いこなせるようになった頃、再び私を地獄へ突き落とす可能性を述べているのである。大停電、データの喪失、システムのクラッシュ。
先日「ブレードランナー2049」を見た後、来年のスケジュール帳を買った。実に敬和に来て19冊目である。
(S・K)