今日のランチ

今日のランチ

2017/09/05

今日のランチ(2017.9.5)

菜めし・イカカツ・ポテトサラダ・けんちん汁・牛乳・ピーチゼリー

0905

 

 恐ろしい本を読んでいる。「男子劣化社会  Man (Dis)connected」である。フィリップ・ジンバルドー(スタンフォード大学心理学名誉教授)とニキータ・クーロン(コロラド大学でジンバルドーに学びその後アシスタントとして働く)共著。原題をそのままにとらえると「つながれない男」ぐらいだろうか。それを「劣化」としたところに若干の悪意を感じるが、内容はそれ以上に衝撃だ。ネットに繋がりっぱなしで現実社会で他者とつながれない「男」の現実を分析したお話である。

 

 実際、夏休み以降朝スマホを預ける生徒の数が減っているという担任の訴えもある。夏休み中はおそらく制限無しであろうから、預けることに不安を感じる依存の状態かもしれない。「そんなもの、強制的に預けさせればよいではないか」と叱られそうだが、他校ではダミーを提出し逃れようとするなど失敗談を聞くと、生徒の自主性を尊重しつつ、様々な問題を訴えかけ、根源的に考えさせる今の方法以外に知恵がない。

 

 一方、ランチホールで談笑し、時に大声で騒ぎ会う生徒を見ると、ここに来る敬和生はDisconnectedにはなっていないな、と思う。たとえ一人飯の生徒であっても、ホールに集うことで繋がりを感じているはずだ。見ると大雪クラスが食事当番で盛り付けから片付けに大忙しだ。仲良しでなくとも共に作業する状況を作り出している。このように繋がりを保つ仕掛けが敬和には多く存在する。「50周年記念行事」では更に時間と言う縦軸を超えた繋がりを感じることになるだろう。私たちは独りでは生きていけない、しかし、深く考えるときは一人でなくてはならない。このことを今一度考えたお昼であった。

(S.K)