のぞみ寮通信

光風館

2017/06/30

光風館通信 2017年6月28日 第494号

< 時間と想いを分かち合い、新しい出会いへ >

0628_01 6月21日(水)今年度初となる部屋替えを行いました。今回は新しい部屋ではなく、前の部屋の写真を載せます。入寮してきた50回生を温かく迎えたあの日から2ヶ月半経ち、それぞれの部屋でどんな関係を築くことが出来たのか、この写真を見てもらえるとわかると思います。“今週の御言葉”の聖書箇所「ひとりではなく、ふたりが良い。共に労苦すれば、その報いは良い。」とあるように、いろんな想いを分かち合ってきたことでしょう。その経験を大切にして、新しい部屋でも共に成長してほしいと願います!!(片岡)

 

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< 礼拝のお話 >

K.R(1年・栃木県宇都宮市出身)

 僕が敬和に来た理由は、二つあります。一つ目は、僕はやんちゃだったので、10ヶ月以上友達と親から離れて暮らしていました。それで8ヶ月が経った時、親に勧められて“親への恩返し”として決めました。二つ目は、中学2年生までバスケをやっていたので、敬和でまたしっかりやろうと思い、決めました。

 

T.T(1年・新潟県柏崎市出身)

 僕が敬和に来た理由は、二つあります。一つ目は、親に勧められたからです。僕は、小さい時から人との関わりが、苦手で初めて会った人にはすごく緊張して、自分から積極的に話せませんでした。そこで、親に敬和を勧められてオープンスクールにも行き、僕は「ここなら積極的に話せそうだなぁ」と思い、この学校にしました。二つ目は、兄の存在です。兄は、僕と同じで人との関わりが苦手でした。でも、この学校に入った途端、その苦手だった人との関わりが良くなっていきました。そして、いつの間にか「学校と寮生活が楽しい」と言っていました。あの兄があんな活き活きしているのが初めてで、僕もこの学校に行くきっかけになりました。

 

N.K(1年・兵庫県姫路市出身)

 僕が敬和に入学しようと決めたのは、一昨年の秋に行われたオープンスクールです。母に「どうしても…」と言われて、渋々行くことになりました。しかし、先輩の活き活きとした表情や学校の雰囲気を実際に見て、「ここしかない」と思い、入学しました。

 僕には心から尊敬できる祖父がいました。祖父は警察署に勤めていて、強く優しい人でした。そんな祖父が亡くなったのは、去年7月でした。亡くなる前から祖父の容態を知っていました。しかし、いまいち実感が湧きませんでした。それに思春期を迎えていた僕は、祖父に怒りをぶつけたりしていました。そして、祖父がなくなる3ヶ月前にお見舞いに行きました。祖父は痩せ細り、声を出すのもつらいという状況でした。それなのに、祖父はたくさんのことを話してくれました。僕が病室を出る際も「頑張れよ!!」と言って、送り出してくれました。祖父が亡くなる数週間前にも電話をかけました。しかし、その時の祖父の声は、とても小さなものでした。僕は悲しい気持ちになり、電話を切ってしまいました。そして、数週間後、祖父の姿を見て、とても後悔しました。「どうして真正面から向き合わなかったのだろう。もっと優しく出来たのではないか。」そう思うようになってから「人との出会いをもっと大事にしよう」と思うようになりました。それに気付かせてくれた祖父に感謝したいです。

 敬和に来てからたくさんの出会いがありました。きっと、これからも素敵な出会いがあると思います。みなさんにとっても、大切な出会いがこれからもたくさんあります。どの時代の総理大臣にも、変わりはいます。しかし、それぞれの大切な人の変わりはいないということを僕自身も忘れず、みなさんにも忘れないでほしいです。