雑穀ごはん・厚焼玉子・ひじき煮・けんちん汁・牛乳・ミニクレープ
俺は森の中を歩いていた。
深い、深い、森だ。
ふと見ると、一輪の美しい花が咲いていた。
今までに見たこともないような美しい花だった。
俺は思わず、「何て美しい花なんだ」と呟き、その花を持ち去ろうとした。
するとその花は言った。
「この森には、何千、何万、何百万という生き物が暮らしています。小さな虫や、恐ろしい毒蛇や、熊、猿も。そして蔦や茸、苔なども。そのどれ一つ欠けても、わたしは咲くことができません。もしわたしがこの場所から取り去られたら、たちまち、枯れてしまうでしょう。」
俺は深く恥じ入り、そこで目を覚ました。
(T.H)