毎日の礼拝

毎日のお話

2017/05/22

小西 二巳夫(校長)

創世記 11章1~8節 ブリューゲルの「バベルの塔」は、今日の聖書箇所を描いている。当時の最新技術で権力、財力をつくして巨大な塔を建設しようとしたが、主は言葉を乱しコミュニケーションをとれなくした。バベルの塔は、最新技術を持ってしても起こってしまった原発事故も想起させる。人の傲慢さがもたらすものは、絶望だ。ブリューゲルの絵を細かい所まで見ると、そこに様々な人間が見てとれる。そして、描がかれた目線は、神の目線だ。違いを持った一人一人の存在に神の目が注がれている。それが分かると、絶望の中でも希望を持って生きる事ができる。