のぞみ寮通信

光風館

2017/04/25

光風館通信 2017年4月23日 第489号

< 部屋の目標を漢字一文字で表すと……? >
 4月4日(火)50回生入寮日の夜、光風館では全体の顔合わせと自己紹介をして、賑やかな時間になりました。例年は部屋の先輩が新入寮生を紹介して、ジュースで乾杯して質問タイムがあってサクッと終わります。しかし、今年は少し違います。1日も早く部屋の先輩・後輩が打ち解けて語り合ってほしいと願いを込めて、私からの質問に答えてもらいました。その質問とは「部屋の目標を漢字一文字で表すと……?」です。

0423_ko02 早速、部屋の先輩・後輩が顔を寄せ合いながら考え始め、カチコチに緊張した硬い表情から笑顔へ変わって、光風館ホールが笑い声で満たされていきました。その後、部屋ごとに発表してもらいましたが、想像以上に盛り上がりました。「綺麗な部屋を目指したいし、心も清くありたい」という想いから“”にしたり、「もっと部屋での会話が増えたらいいなぁ」と期待を込めて“”にしたり、「毎日を大切にして、一歩ずつ進んでいきたい」という想いから“”にしたりと、いろんな漢字が出てきました。それぞれの部屋の発表を聞いて、大切にしていきたい想いをしっかり持っていることに感動しました。またどこかで部屋ごとに紹介したいと思います。
 全ての部屋が発表を終え、恒例の乾杯のあとには私から「こんな寮生活を送ってほしいと願いを込めて」というタイトルでスライドショーを流しました。簡単にまとめると、こんな感じです。寮生活でみんなに目標にしてほしい漢字は“”。寮生活は楽じゃないけど、その中で楽しいと思える時間があるはず。仲間と過ごす時間や新しい自分との出会いを大切にして、受け入れ合うことや支え合うことを経験してほしい。その経験の積み重ねがこれからの人生を豊かにしてくれる。そして、自分の人生を楽しめる人になってほしい。
 これから光風生のみんなは、与えられた時間の中でどんな楽しさを感じ、どのように成長していくのでしょうか?そんなみんなの成長こそが私の楽しみでもあるのです。(片岡)

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< 礼拝のお話 >

「10代にしておきたいこと」     S.R(3年・茨城県水戸市出身)

 みなさんは『10代のうちにしておきたい17のこと』という小説を知っていますか?私はこの本を母に勧められて、読んでみました。最初は「この本は面白いのか?」と思いつつ、読み進めました。その中で、私は一つの問いかけに興味を持ちました。そこには、「一生付き合える友達を見つける」という大きな題がありました。その中に四つの問題提起がありました。私がその中で考えさせられた質問が一つあります。それは、「命をかけてもその友達を信頼出来るか?」という問いかけです。内容はこのようなものです。「ナイヤガラの滝で綱渡りをするんだけど、背中に乗って綱を渡らない?」と友達に言われた時、みなさんだったらどんな反応をしますか?私は、「怖くて出来ない」と言うかもしれません。なぜ、このような返答をするかというと、私には小・中学校一緒だった友達がいて、遊んだり一緒に学校に行ったりしていました。ですが、ある日突然、友達は私を遠ざけるようになりました。その時、何が原因で遠ざけられるようになったのかを考えました。そして、その原因がちょっとした噂から引き起こしてしまったのだと思いました。
 みなさんはどうでしょうか?さっきの問いにどう答えますか?答え方は、人それぞれだと思います。一緒にやろうと言う人、無理と言う人、もしかしたらそれ以外の答えを出す人もいると思います。ここから私が伝えたいことは、「今の友達の中に信頼出来る友達はいるか?」ということです。もう一度と言います。ナイヤガラの滝ほどではありませんが、自分の思いを尽くしてでも、その友達を信頼出来ますか?

 

 

 

「変化を告げる場所」      N.T(3年・兵庫県姫路市出身)

 みなさんは礼拝でお話しすることに対して、どのような印象を持っていますか?お話を考えるのは難しい。伝えたいことなどない。人前で話すのに慣れていない。そういった理由からめんどくさいと思っている人も少なくないと思います。
 人は常に変化し、成長しています。特に敬和では年齢的にも、寮という特殊な状況的にも、その変化は著しいものでしょう。1年、半年、1ヶ月後に自分がどうなっているのか分からないし、予想してもその通りになる人は少ないと思います。逆に、1〜2年前の日記や学校での作文を読んで、こんなことを思っていたのかと驚くことも多くなりました。礼拝のお話というのは、“変化を告げる場所”だと私は勝手に思っています。例えば、前まではこう思っていたがこう思うようになった。最近こんなことが出来るようになった。こんなことを考えついたなどをみんなの前で話し、シェアすることによって自分自身の中で整理することが出来ます。また、文字としてあとに残すためにも礼拝のお話を活用してみてください。礼拝のお話は年に三回しかありません。定期テストの数よりも、長期休みの数よりも少ないのです。積極的に良いものを発信出来るように張り切ってほしいと思います。