自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2017/04/21
ポークカレー・グリーンサラダ・コンソメスープ・牛乳・プリン
子供の頃、「お味噌」という制度があった。
俺の子供の頃は、学年を飛び越えて、地域の子供たちが一緒に遊ぶ、というのが普通だったんで、上は中学生から下は幼稚園生までが一緒に空き地で遊んでいた。
缶ケリをやるにしても、鬼ごっこをやるにしても、皆一緒だ。
当然、小さな子供は中学生にかないっこない。
じゃあ、側で見てるだけかというとそうではなく、「お味噌」になって、一緒に遊ぶんだ。
「お味噌」は、例えば鬼ごっこで、鬼に捕まっても鬼になることはない。缶ケリで見つかっても、捕まることはない。
それでも、鬼が来ると逃げ回る。缶を蹴ろうと頑張る。
小さな子供は、たとえ「お味噌」でも、仲間はずれにならないのが嬉しかった。
そういう工夫をして、誰でも一緒に遊べるようにしたんだな。
障がいを持っている子も、そうやって一緒に遊んだ。
先日、O先生と話していたら、「俺の地元では、それをゴキブリっていってたんだ」と言った。
O先生は北関東の出身だ。
ゴキブリはさすがに語感が悪いな。
きっと、色んな地方に色んな呼び方で、同じような制度があったに違いない。
いずれにせよ、今は「敬して遠ざける」式が流行だが、昔の「味噌も糞もいっしょ」というのも、今から見れば野蛮なんだろうが、悪いところばかりじゃない。
さて、敬和はフェスティバルの準備が本格的に始まった。
合唱、パネル、演劇、ダンスと、さまざまな部門に分かれて活動している。
歌が苦手でも、絵が下手でも、運動音痴でもいいじゃないか。
いっしょに混じって、何かやっている振りをするだけでもいいんだよ。
それが仲間っていうもんじゃないかな。
(T.H)