毎日の礼拝

毎日のお話

2017/02/23

佐藤 健一郎(教頭)

ルカによる福音書 10章27節 7年ほど前の事だが、校内の忘れられない落し物がある。それは、未使用の使い捨てカイロで、メッセージが袋にびっしり書いてあった。メッセージの内容、落し物の見つかった日から、敬和の入試に臨む生徒に対する励ましのメッセージの入ったカイロだと思われた。落とした人の気持ちと、拾った人の気持ちを考えてみた。物事の背景を読み取る力のある人が、思いやりの気持ちで拾って届けてくれたのだろう。出会いを思いやりの気持ちで応じる時、他者ではなく隣人となる。