のぞみ寮通信

めぐみ館

2017/02/17

めぐみ館通信 2017年2月16日 第70号

これからの生活の中で  ~3年生が伝えてくれたこと~

 3年生が自宅学習期間に入って2週間が経ちました。3年生がどんなに頼りになる存在であったかをさみしさと共に感じています。
 3年生は冬休み前から、これからめぐみ館を引っ張っていく2年生たちへ、最後に自分たちの思いを伝えたいとミーティングの時を持ってくれました。冬休み明けも課題レポートの提出、定期テストの勉強に追われながらも、ミーティングを設け、2年生への思いを話し合う時間を何度も持ってくれました。2年生12名の一人ひとりの成長した姿と、これから伸ばしてほしい力をミーティングの中で確認していました。一人ひとりの成長を喜び合いながら話を進めていく3年生の姿勢には頭がさがり、2年生へ託す熱い信頼が伝わってきました。
 上級生に呼び出されることは、その言葉だけを聞けば“怖い”と思われる場合が多いでしょう。でも、この“呼び出し”は、愛あふれるものでした。3年生から伝えられるメッセージにうれしく涙する生徒が多くいました。側で見守った私も胸が熱くなりました。みぎわ館の小林先生がめぐみ館に入ってくださった時もこの様子を見守ってくださいましたが、2年生の表情から先輩たちの最後のやさしさを受け取ったことを実感し感動されていました。
 私は3年生とは2年間生活を共にしました。一つ一つのことをいつも丁寧に、慎重に考える学年だったと思います。活発に行動する学年ではありませんでしたが、いつもやさしさを持って物事を考える学年でした。自分たちの気持ちを一方的に伝えるのではなく、1,2年生も一緒に考えられるような投げかけをし、共に生活をする意識を持てるように考える3年生でした。共に考えていくことで、時間を労力もかかります。「自分たちは、やさしすぎたかもしれない」と言っていた生徒もいましたが、3年生が伝えてくれたことを、2年生一人ひとりがしっかりと受け止めて、これからの生活の中で活かし、後輩たちへ伝えていってくれることでしょう。今からどんな成長ぶりが見られるかとても楽しみです。
 インフルエンザの流行で心配した2月のはじめでしたが、流行もおさまりほっとしています。1年生はスキー教室、2年生は進路デイズを終えて、進級学年に向けての意欲も強まってきました。
 今年3回目の部屋替えも終えました。荷物も部屋替えの度に増えていますが、段取りよく助け合い引っ越しを進めていました。この新しい部屋で新1年生を迎える準備をします。新学期を迎えるために、これから1,2年生でミーティングを重ねていきます。上手く進まないことも多くあるでしょう。仲間と共に、誠実に向き合いながら、チームワークを深めていかれるようにと願っています。(小菅)

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2年生だけの特別な夜

 2年生にとってちょっと特別な3日間。1月末から自宅学習期間に入った3年生に加え、1年生もスキー教室に出かけてしまい2年生しかいない寮です。初日の2月8日は友愛館での鍋パーティーで美味しく温かく始まりました。調理師のみなさんが用意してくださったたくさんの具材を見て「わーい、肉だぁ。魚もある!」「え、これ全部食べられるのかなぁ」と盛り上がるみんなの目はとてもきらきらしていました。みんなでテーブルを並べて、コンロをセットして、お椀を運んで、と着々と準備が進められていきます。「うーん、このくらい?」控えめに野菜をいれていくみんなの姿を見た小菅先生から「もっと!もっとガッと!」と熱いご指導も入りました。もういいかな、食べごろかな?キムチ味にしたよ!うどん入れたよ。たまご入れたよ。雑炊できたよ。と誰かが鍋のふたを開けるたびに美味しそう!と歓声があがります。いつもよりも少しゆったりとした穏やかな夕食の時間になりました。全部食べきれるのだろうかという心配なんて必要ありませんでした。最後に残ったのはきれいに空っぽになった二つの大きなお鍋と、手作りシフォンケーキとアイスクリームという豪華なデザートまで食べ尽くしてぱんぱんになったみんなの大きなお腹と大満足な顔でした。
 鍋パーティーの後は、4館合同2年生全員で礼拝のときをもちました。お話をしてくれたのも生徒です。毎日同じ場所で、のぞみ寮で生活していても、他の館の人のお話をゆっくり聞く機会はとても貴重です。何より、直前までインフルエンザで苦しんでいた生徒たちも復帰し、めぐみ館の2年生全員で鍋を囲めたことが恵みでした。(村田)

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