自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2016/12/08
ワカメごはん・エビフライ・ポテトサラダ・味噌汁・牛乳・ミニクレープ
俺は先生に恵まれた。
面白いことに、出会った先生は、みんな厳しい先生だった。
小学校時代の先生は、曲がったことが嫌いで、男子でビンタをくらったことがない者は一人もいなかった。(50年前は、そういうのはアリだったんだよ。)
予備校時代の英語の先生は、4時間ぐらいぶっ通しで授業をする人で、黒板に汗を飛び散らせながら、何事も全力でやれと教えてくれた。
大学時代の西洋古典の先生は、ギリシャ語の一字一句をおろそかにしない人だった。一つの前置詞を訳し忘れても、「いい加減なことはするな」と怒られた。
大学の剣道部の先生は、自身が現役選手で、稽古は涙が出るほど厳しかった。
これも大学時代。よく飲みにいった焼き豚屋のおやじは、飲み方、食い方、口の利き方にうるさい人で、客なのにしょっちゅう怒鳴られていたな。
40歳になってサックスを始めたが、サックスの先生は、一小節がきっちり演奏できるまで、2時間でも3時間でも先に進ませてくれなかった。
今、部活でお世話になっているトランペットの先生は、わたしと部員たちに、プロの水準の演奏ができるまで絶対に納得しない人だ。
最後に自分の父親だが、中学生の時、毎週日曜日の午前中に英語を仕込まれたが、つっかえると竹刀で殴られた。
これらの先生は、自分の専門分野に対して、真摯に向き合い、それを弟子たちにも求めた。
そして、弟子たちを本当に愛してくれた。
そしてみんな一流だった。
良い先生と出会えるって、本当に幸せなことだ。
俺は教師になって30年近くなるが、甘いな。
こんな一流の厳しい先生たちに教わった俺が、どうして、こんなにいい加減で適当な人間になったんだろうな。
でもね、ランチだけは全力で向き合ってるよ。
今日も、本当は一人一つしか使っちゃいけないタルタルソースを、二つかけて、エビフライを食った。
(T.H)