自分探しの敬和学園で 人を、自分を、好きになる。
2016/11/16
声楽部と男子声楽部シュビドゥヴァーズによる定期演奏会、第27回コスモスコンサートが11月2日(水)に新潟市北区文化会館にて開催されました。開演18:30でしたが、450名を超えるお客様にお越しいただきました。「歌に憧れて」というテーマの下、生徒たちが工夫を凝らし、自分たちの音楽の原点を見つめながら様々なステージを企画しました。
今年のオープニングは例年と雰囲気を変え、和のテイストを全面に押し出しました。宇宙に浮かぶ歌舞伎座と咲き乱れる牡丹。カッコよさ、畏怖、宇宙の広がりと共に開幕します。その後の女声合唱、男声合唱のステージではそれぞれの持ち味を存分に引き出した演奏がされ、ユーモアに溢れた曲も演奏されました。混声合唱のステージでは互いの良さが融合し、美しく、力強い、前向きなエネルギーに満ちたものとなりました。また第26回朝日作曲賞を受賞された作曲家の市原俊明さんに作曲して頂いた委託曲「The Woship of Nature」も演奏されました。
ミュージカルは生徒自身が脚本を手がけ、音楽と演劇が重なり合い、1つの作品が作り上げられます。多彩な役者が活躍しました。また今年もOBOG合同ステージが開かれ、約80人の重厚な音楽が流れ、ここでも市原さんに編曲して頂いた森山直太郎の「夏の終わり」が美しい和音でホールを鳴らしました。大会報告ステージでは今年の全日本合唱コンクールのために多くの時間を割いて練習した二曲が演奏されました。そして最後のエンディングでは今回のテーマに繋がる、自分たちが歌を始めたきっかけを見つめ、未来へと進む歌が歌われました。
このコスモスコンサートを以て3年生は引退し、一つの物語が終わりました。しかし、世代は交代し私たちの歌は続いていきます。悠久なる大河の流れが一滴として過去と同じ水ではないように、部員は入れ替わり変化しながらも「声楽部・男子声楽部」の歌は続きます。そしていつの日か、蒸発した水が再び雨となって降り注ぐように、あるいは枝分かれしていった支流が遥かな大海原で合流するように、またこのステージで共に歌える日が来ることを楽しみにしたいと思います。
最後に、いつもあたたかく見守り、支援して下さった保護者の皆さま、関係者の皆さま、応援して下さるOBOGの仲間たち、教職員の皆さまに厚く御礼申し上げます。皆さまの支えが無ければ、この道のりを歩むことは出来ませんでした。どうかこの先も、見守って頂ければ幸いです。多くの方々のご来場、ありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。