のぞみ寮通信

みぎわ館

2016/06/09

みぎわ館通信 2016年6月8日 第242号

フェスティバルに向けて、頑張っています!
 6月に入り一週間が経ちました。今年もフェスティバルの時期がやって来ました。放課後、学校の至る所で連合活動が行われています。休日もダンスの練習やパネルの色塗りなど、一層力を入れて取り組んでいる生徒たちの姿が見られます。
 寮の中でもこの時期フェスティバルに向けて夜遅くまで頑張る生徒たちがいます。衣装を着る生徒たちです。各連合から渡された説明書とにらめっこしながら衣装生地を縫い合わせて作っていきます。「わかんな~い。どうしたらいいの?」と言っている生徒がいると、「何がわかんないの?」と声を掛け、「こうやったらいいんじゃない?」と違う連合でもアドバイスし合って制作しています。「ミシンどうやって使うの?」の声にすぐに駆け寄って教えてくれる生徒がいたり、同じ連合の生徒同士で、アイロンをかける役、ミシンで縫う役など役割を分けて作ったりする生徒たちもいました。夜遅くまでミシンの音がカタカタとホールに鳴り響いていました。
0608_mi03 自分で縫い合わせていくことは大変ですし、時間もかかります。でも、仲間がいればその大変な時間は楽しい時間になります。朝、「衣装完成したの?」と聞くと、「できたよ~!もう眠いよ、でも頑張った!」と満足そうな表情を見せてくれたみぎわっ子達でした。衣装、完成して本当に良かったね!当日の衣装姿が今から楽しみです!
 さて、頑張っているのは衣装を作っている生徒だけではありません。ある1年生の生徒が、「先生~この日焼け見てください!」と言いながら事務室に入って来ました。その日は天気がよく日差しが強い日でした。その1年生はパネル担当。パネルの下書きをひたすら頑張って書いていたそうです。右腕が真っ赤になるぐらい一生懸命取り組んでいたのですね。1・2年生の存在も、各連合にとっては欠かせない大きな存在なのです。
 また、3年生は各連合追い込みに入っています。総合チーフ、衣装チーフ、演劇チーフ、ダンスチーフ、プロフチーフなどそれぞれ役割を担っている生徒がたくさんいます。夜遅くまで衣装の原案を考えたり、ダンスを考えたり。連合活動が上手くいかない悩みを抱え、時には涙を流し互いに相談し合いながら色んな悩みを乗り越えてきました。相談し合う時は連合なんて関係ありません。相手の悩みは自分の悩みとして受け止め、支え合い、寄り添いながらフェスティバルに向けて頑張ってきたみぎわっ子の3年生達。3年生にとっては最後のフェスティバル!悔いが残らないよう、最後の最後まで、諦めずに思いっきり楽しんで欲しいと思います。(小林)

 

 

 

言い合ってこそ生まれる絆 
 みぎわっ子のあるAさんとBさん。二人の関係がよくない時期が続いていました。互いに距離を取り、何日も口を利かずにいる日々が続いていました。互いにこの状況を何とかしたいと思いながらも、相手が自分の所に話しに来てくれるのをお互い待つばかり。なかなか関係を修復できないでいました。そのうち、手紙のやり取りが二人の中で始まったのですが、手紙の言葉はなんだかよそよそしく、言葉を交わせない日が続いていました。二人の関係はどうなるのだろうか。いつ仲直りできるのだろうと思いながら二人の様子をみぎわ館の仲間たちも心配そうに見ていました。
 そんなある日の消灯後、Aさんが「先生、〇〇と仲直りしたよ!」と晴れ晴れとした表情で報告しに来てくれたのです。思わず私も「そうなの!?いつ仲直りしたの?」と聞き返しました。その日はフリーと言われる夕食後は自由に過ごせる日だったので、夕食後、二人で話し合ったそうです。1通の手紙から二人の距離が近づき始め、ようやく二人はちゃんと向き合って話し合う事にしました。その話し合いはなんと2時間。みぎわ館の中の会議室で互いに心の中に抱えていた気持ちを話すことができたのです。二人の話し合いは会議室の外に聞こえるほど、大きな声で言い合っていたそうです。自分たちの本音を互いにぶつけ合ったのでしょう。しかし、しばらくすると部屋から聞こえてくる声は笑い声に変わりました。それを通りがかりに聞いた同級生は仲直りできたのだと嬉しくなったとのこと。話し合おうと決心するまでの二人はきっと怖かったと思います。本音を言って相手がどう受け止めてくれるか不安で仕方なかったことでしょう。でも、互いに勇気を出して心と心をぶつけ合ったからこそ分かり合えたことで腹の底から笑いあえる関係になったのではないでしょうか。勇気を出して互いに話し合おうと決めた二人、すごいなあと思いました。また、そんな二人の様子を周りの友人たちも気にかけてあげていたことに仲間っていいなあと思いました。
 消灯後、Bさんに「Aが報告しにきたよ。仲直りできたんだね!」と声をかけると、「そう!2時間も話したんだよ~。でも、2時間もしゃべってたなんて思わなかった。あっという間だった~。」とこちらも満面の笑みでした。二人がなかなか近づくことができないでいる姿を私も見ていたので、心から嬉しい気持ちになりました。きっと二人の関係は前に戻ったのではなく、前よりももっと良い関係になれたと思っています。(小林)

 

 

 

 

教育実習生の先生が来ています! 
 5月27日(金)から教育実習生の先生がみぎわ館にいらっしゃっています。敬和の先輩です!3週間ですが、みぎわ館での生活を楽しんでいただけたらと思います。

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 教育実習生のS.Yです。立教大学文学部キリスト教学科に通っています。実習の担当教科は聖書科で、担当ホームルームは雲仙クラスです。私は43回生ですが、敬和に在学していた時は通学生だったので、寮での生活は今回が初めてです。
 初めは分からないことばかりでとても緊張していましたが、そんな私に元気に挨拶してくれたり、話しかけてくれたりと、生徒の皆さんの優しさを感じて嬉しく思っています。気付けば一週間が経過し、残り二週間となりました。学校だけでなく、寮での生活も楽しんでいきたいと思います。

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