のぞみ寮通信

光風館

2016/05/13

光風館通信 2016年5月11日 第473号

< 寮祭お疲れさま! >

 4月29日(金)に行われた寮祭は、楽しめましたか?みんなの表情を見ていると、心から楽しんでいるなぁと感じました。パーティでは自分の食べる時間を削り、フードコーナーを担当してくれた3年生。3年生が盛り上げながら、アナウンスしていた雰囲気があるから、たくさんの寮生も保護者の方も緊張がほぐれいったのではないでしょうか?また、新学期に入る前から、出し物の台本を考えていた2年生。光風館の出し物について、周りから厳しい指摘をされて、どうしたらおもしろくなるのかを悩み、一生懸命になって1年生に教えていた2年生。当日、たくさんの笑いで会場が沸く度にホッとした表情を見せていた姿が印象的でした。そして、寮祭当日の出し物で大活躍した1年生。みんな、本当によく頑張りました。あれだけ大勢の人の前で笑いを取るということは、大きなプレッシャーだったことでしょう。そのプレッシャーと恥ずかしさを跳ね返すように、1年生が思いっきり演技を出来たこと、本当に素晴らしい!

 この寮祭で出し物をする意味って、何でしょうか?会場全体で大盛り上がりして、楽しい時間を過ごすこと。出し物でどんな1年生や先輩がいるのか、お互いを知ること。たくさんの人が笑顔になってくれること。それらは必要なことであり、素敵な時間であり、大切なひとときです。でも、その当日のためにどれだけの時間を掛けてきたか、その時間を思い出してほしいのです。寮祭準備期間中、練習を重ねることで何にも知らなかった光風生と少しずつ会話が増え、笑顔が増えていったこと。練習終わった後から一緒に過ごす時間が多くなっていったこと。寮祭準備期間が仲良くなるきっかけになったことを思い出してほしいのです。同じ空間で時間と想いを共有してきたこと、それがあるから同じ光風館に住む仲間として、お互いを知るきっかけになってきたのだと感じてほしいのです。これこそが、寮祭で出し物をする意味だと私は考えています。

 この寮祭を自分たちの手で成功させた自信と経験を生かして、これからの寮生活でたくさんの仲間と出会ってほしいと願います。(片岡)

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< “キミの声を聴かせて” >

 今年の寮祭は「顔を上げて 心を広げて」というテーマをのぞみ寮礼拝委員が決め、講師として冨井愛先生をお招きしました。大盛り上がりしたお楽しみ会の後に心を落ち着かせて、ゆっくりとお話を聴く時間となり、礼拝を守りました。冨井愛先生が青年海外協力隊員としてモンゴルで経験したこと、のぞみ寮生へ向けたメッセージを聴き、「これからどんな寮生活を送っていこうか!」と光風生やのぞみ寮生で想いを共有してくれたら、とても嬉しいです。礼拝後には寮祭のフィナーレとして、星野源“SUN”をのぞみ寮生で歌いました。この曲を礼拝委員が選んだのには、理由があります。それは歌詞の中に“キミの声を聴かせて”というフレーズがあるからです。これは、「一緒に歌おうよ」という想いが込められていると同時に、これからの寮生活で必要なキーワードになってくるだろうと考えたからです。

 これからの敬和生活、楽なことばかりではありません。時には、仲間と意見がぶつかりケンカしたり、「あいつ、俺の悪口を言っていたから気にくわない」と思ったりするかもしれません。ケンカをしたり、気にくわないと思ったりした後、仲直りするタイミングって本当に難しいよね。そのタイミングがわからず困り果てて、どうしたらいいのかと悩んだ経験もあることでしょう。でも、そういう時にこそ“キミの声を聴かせて”という言葉を思い出して、お互いが想いを伝えられるように歩み寄ってほしいと心から願っています。(片岡)

 

 

 

< 礼拝のお話 >

「やりたいこと」                C.T(3年)新潟県村上市出身

 みなさんはやりたいことは決まっていますか?私は決まっています。それは、生物学を学び、自分の研究をすることです。なぜかというと、生物学が楽しくて大好きだからです。

 そもそも、私は理科系の授業が得意なほうではありません。そんな自分がどうして生物学が大好きになったかというと、2年生の時になんとなく取った生物基礎の授業がすごく楽しかったからです。生物のテストの時はいつもワクワクし、不思議な感覚でした。定期テストになると、1年生の時は「40点取れればいいや。」と思っていましたが、「生物のテストは100点を取りたい」と思いながら勉強して、テストを受けていました。そんな不思議なワクワクの感覚も理由の一つですが……もう一つ、好きになった理由があります。私はその生物の受けていて、色々な疑問が出てきたことです。どうして光合成をしない植物がいるのか、その植物はどうやって生きているのか。その疑問を理解した時の喜びやもっと色々なことを知りたいという好奇心が生物学を好きにさせたのだと思います。このように日頃、興味のない授業でも楽しいことや面白いところを見つけて、大好きな授業にしてみてください。

 

 

 

「礼拝のお話について考える」         M.K(3年)新潟県村上市出身

 みなさんは、礼拝のお話をどのように考えているでしょうか、私は、お話を考えることが苦手なので、同じ部屋の人に相談したり、声も小さくなったりしてしまいます。お話をするのが苦手な人も、この中にいるはずです。今までお話を聞いてきた中で色々なお話がありました。おすすめの本の話、昆虫の話、はたまたカードゲームの話、自分の過去の話。いろんな人がいて、その分いろんなお話があります。このお話は光風館、のぞみ寮の全員に伝えるメッセージだと思います。学校も同じで、学校の先生から生徒へ伝えたい想いが込められていると思います。よく考えると、礼拝で話す回数より、お話を聴く回数のほうが圧倒的に多いです。それは、人の話を大切にし、仲間を知るきっかけがたくさん与えられていると思います。話している人の想いを知ること、その人との出会いが毎日与えられていること。その時間こそ、大切にしたら自分の糧になるはずです。お話を聴き、礼拝を守ることは、まさに敬和の掲げる敬神愛人の精神なのではないでしょうか?そして、私たち寮生は通学生よりも、礼拝をする時間が多いです。それは仲間を知る時間や仲間との出会いがたくさん与えられていると思います。仲間との時間を大切にし、自分の糧にしていきましょう。