労作日記

被災支援活動

2015/10/05

関東・東北豪雨 被災支援労作報告

関東・東北豪雨 被災支援労作報告

報告者:浅妻和章

 9月10日(木)に台風18号によって関東地方を襲った線状降水帯により、関東から東北にかけて広い地域に水害が発生した。中でも茨城県では、鬼怒川の堤防が決壊し、常総市を中心に大切な家族の一員を失う、家の流出、床上浸水等の多くの被害が出た。

 

水海道教会および関連施設の被災状況

0918_00 敬和学園との関係が深い日本キリスト教団水海道教会においても、教会や関連施設(幼稚園・保育園など)、牧師館等が床上浸水し、自家用車2台と園バス3台も水没の被害に遭った。敷地は周りより若干低いこともあり、水が流れ込み、冠水が最大120cmにまで達してしまった。会堂内や園内にあった備品、牧師館内にあった家財等は泥まみれとなってしまった。また、教会員宅や関係者(園職員、園児)宅も同様の被害を受けた。

 

被災支援労作報告

 9月15日(火)に宗教部から被災支援労作の呼びかけがあった。急な呼びかけであるにも関わらず、また大会が多く予定されているシルバーウィークの中であるにも関わらず、9名の生徒(1年生2名・2年生1名・3年生6名)が参加を申し出てくれた。そこに5名の教員が加わり、計14名で参加することとなった。日程・宿泊場所は以下の通りである。

 

 ・日程:9月18日(金)放課後~9月20日(日)午後6時

 ・宿泊場所:日本キリスト教団竜ヶ崎教会(飯塚拓也 牧師)

 

 実際に支援労作を行った19日(土)は、朝の礼拝の後、参加者の自己紹介(参加理由も含めて)をしながらの朝食、その後身支度をして7時15分に水海道教会に向かった。教会に到着後、ボランティアミーティングが行われ、作業開始。この日は敬和以外にも、東北教区被災者生活支援センターエマオやYMCA、桜美林大学、近隣の教会の方々、園児保護者がボランティアに参加していた。敬和が行ったおもな作業は、会堂内から礼拝座席(ベンチ)等の様々な備品を屋外に持ち出し、雑巾で泥等をきれいにふき取るというものであった。生徒たちは泥が残らないようにていねいにふき取っていた。なお、当日は暑く(最高気温32℃)、熱中症になりかけた生徒もいたが、午後5時前に無事事故や怪我なく活動を終えることができた。開会礼拝のメッセージの中で、「被災された方の立場に立つこと、寄り添うことを心に留めて活動しよう」と言ったが、それを意識して取り組んでいたように感じる。

 

 20日(日)は、朝の礼拝の後、参加者全員で今回の支援労作を振り返りながら感想文を記入し、それを互いに発表するという形で分かち合いの時間を持った。支援労作を通して、少しでもお役に立てたのであればうれしいという言葉が多く聞かれた。これからも少しでもいいので関わっていきたいという気持ちを表す生徒、支援労作を通して勇気を与えることができればと思っていたが、逆に勇気をもらったと振り返る生徒もいた。また特筆すべきは、参加者の中に今から11年前の7.13水害(三条市)を経験した者がおり、今回の水害に苦しんでいる方々に対して、水害被災支援のお返しがしたいという気持ちから支援労作に参加してくれていた。それぞれにとって、この活動が意味深いものとなったようだ。

 この日は竜ヶ崎教会の主日礼拝にも参加し、さらにつながりを深められた。敬和到着は午後7時30分であった。

 最後に、今回の支援労作を実行するにあたり、飯塚牧師をはじめとした竜ヶ崎教会の方々、ボランティアセンターのスタッフの方々、関係者、その他お気持ちをいただいた方々に感謝申し上げる。

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