のぞみ寮通信

大望館

2015/05/25

大望館通信 第238号(5月24日)

<お疲れ様でした☆>

 今年度最初の定期テストが終わりました。みんなは勉強の成果を発揮することができましたか?一年生にとっては敬和での最初のテストでしたが、このテスト期間の寮での雰囲気を感じてみてどう思ったでしょうか。テスト週間になると、大望生は明らかに勉強に対する姿勢が変わります。多くの人が感じてもらえたと思いますが、この時期の大望生は本当に熱心に勉強します。(普段もそうであってほしいですが・・・。)まさかあの人があんなに勉強するなんて!・・・と思った人もいるかもしれません。そんな先輩達の姿に、『やる気スイッチ』を押された人も多かったんではないでしょうか。さらにホールの消灯時間が延び、そこで勉強する人の多さにビックリしたり、夜食が食べられたりと、みんなで立ち向かうイベント事のような雰囲気も感じられたんではないでしょうか。

 テストは結果が大切です。しかし、それまでの過程も同じくらい大切だと思います。「ここまでやったんだから」とか、「これ以上のことはできない」という思いで挑んだのであれば、その努力は決して無駄ではないはずです。もし結果が思わしくなかったとしても、そこからの反省を次に生かしていけばいいだけです。勉強は学生だけがするものではありません。卒業して大人になってからも勉強の毎日です。いろんなことを勉強し、いろんなことを吸収していくことが出来る人になるためにも、今後の寮生活においての“自習時間”の使い方を考えていってほしいと思います。

今後はフェスティバル活動が忙しくなってきますが、フェスティバルと寮生活とをはっきり区別させ、メリハリのある生活を送ってください。(堀越)

 

 

<多くの交わりを>

 今年度から、男子寮は新しい取り組みを始めました。と言っても、君たち側のことではなく、私たち寮務教師側の新しい取り組みです。

 「今度、寮担任交換してみない?」男子寮のチョー優しい先生たちの何気ない会話から出てきたアイデアです。「それいいかも」そこにいた先生の意見は一致していました。

 せっかく出てきたアイデアです。何がいいのか?考えてみました。普段から真面目に色んな話し合いをしている私たちが、更に真剣に話し合いました。ま、それは冗談にしても、何が良くて、誰のためにするのか?考えれば考える程、気が付いたことがあります。

 「寮生のためじゃないよね・・・」ぶっちゃけ、君たちにはそばに館の担任がずっといた方がいいのかもしれません。相談なんかあった時は特にそうでしょう。誰の方が話しやすいのか?明白です。じゃ誰のため?ってことなんですが、それは私たち寮務教師のためです。

 私自身、8年間大望館の担任をして、9年目、光風館と大望館の両方に入るようになり一番初めに思ったことは、「すぐ隣の館のこと何も知らなかったんだな」と言う事です。館の雰囲気、過ごし方のルール、礼拝の始まり方、教師からの連絡のタイミング、その他もろもろ。そして何より、全体でいる顔と館で過ごしている時の顔の違い。と同時に、ん?ここ変えた方がいいんじゃないかな。あ!これすげーいいやん。色んな違いを感じました。

 その色んな違いをもっと男子寮の先生達で共有し合い、互いの館がもっともっといい館になっていけば、最高でしょ。

 と言う事で、毎週水曜日は大望館には片岡先生が来て、光風館に堀越先生に行ってもらいます。そして、色んな違いを感じて、良いところいっぱい見つけてもらい、多くのことを吸収できればなと考えています。

 とにかく、君たちが成長していくと同時に、私たちも寮の教師として成長していきます。そしてその時、私たちの先生は君たちなんです。(澤野)

 

 

 

<成長>

 先日、夕食後です。大望生数名集まり、ゲームをしていました。ゲームと言っても、機械や道具を使ってするゲームではありません。自分たちの身体だけを使ったゲームです。単純なゲームなんでしょうが、さすが寮生、何でも本気で楽しみます。で、負けたら罰ゲームってことになったんでしょう。一回目負けたSくん、食事当番を見守っていた私のところに来て、一発ギャグをします。気が付いていた私ですが、思いっきりスルーしてあげました。反応してしまうと、ウケたと勘違いしてしまうからです。こういう時は、力いっぱいスルーするのが何よりです。

 寂しそうに戻っていったS君。そこにいた一同はそれですべてが完結になりそうになったんですが、そんな中途半端でいいのか?ってことで、次にスルーした私からの提案です。もう一回やれば?次の罰ゲームはそんな中途半端ではなく、めぐみ館の食事当番後の反省会の円陣の中に入って、一発芸ってのはどう?

 少し、戸惑った彼ら。おそらく想像したはずです。自分がその罰ゲームをやっている姿を・・・。

 しかし、さすが日本男児。意を決して再度ゲームを始めます。しかし、それはもうゲームの領域を超えています。そう、男と男の戦い。声のハリ、大振りなジェスチャー、真剣そのものです。先ほどとは比べものになりません。そして何より、目が怖い・・・。

 意外にも勝負はあっさりつきました。ギャーっという叫び声、頭を抱えるK君。誰が負けたかは、一目瞭然。

 男に二言はなし。やると言ったらやるしかありません。その時は来ました。めぐみ館の円陣の中に、特別ゲストが加わります。いつ、一発芸をやるかは、彼次第です。そのタイミングを間違えれば大変になります。いつも通りに反省会は始まります。彼も先輩たちの指導を一緒にうけます。そして「すみません、ありがとうございます」お決まりのセリフもしっかり口にします。

 ついに・・・「窓、窓、窓、マドンナ」

 彼の中ではあのタイミングがベストだったのでしょう。大事なのはそれに対する反応です。当然、大うけ。するわけございません。全く何もなかったかのように、「お疲れ様でした」のあいさつで解散するお嬢様たち・・・。唯一反応した榎本先生。「え~~~!!」思わず反応してしまった榎本先生でさえも、しまったと感じてしまう。無視無視無視オーラが漂っています。あの時は心から可愛そうに思えました。

 で、後日その事にちょっと触れました。あの出来事をK君と笑いながら話している時、改めて感じました。「そっか、3年生になったんだ・・・」彼自身もその事に驚いているようです。「3年になれるとは思っていなかった・・・」本音だと思います。何より、女子寮のあの輪の中に入って、罰ゲームが出来るK君になったんです。2年前の彼とは大違いです。

 寮生であるからこその出来事にも、一人ひとりの成長を感じることの出来ることに感謝したいものです。(澤野)

 

 

 

<三年連続で・・・感謝!>

 私事ですが、5月16日に三十路になりました。もっと年上かと思ってたという声もちらほら聞かれますが、こう見えて30歳です。

 先週18日、三年連続でみんなからのサプライズの祝福を受けました。実は内心で(今年も何かあるかな)とちょっぴり期待していた私は、16、17日と何事もなく終わったことで、(今年はないのか)という悲しい気持ちと、期待していた自分を恥ずかしく思っていたのです。「二日遅れてごめんなさい!誕生日おめでとうございます!」というブロック長のY君の掛け声と同時に、みんなからのお祝いの歌、バースデーケーキ、スーツ用のベルト、謎の飴をプレゼントされ、結果的にサプライズ成功となりました。

 30歳のスタートを、みんなからの素晴らしい祝福のもとでスタート出来たことはこの上ない幸せです。本当に感謝です!これからもみんなの気持ちに応えていけるよう日々精進していきたいと思います。この感謝の気持ちもいろんな形で返していきたいと思います。

ありがとう!さて、今年のクリスマスもやってやるか!(堀越)

 

 

 

<礼拝のお話>

Y.Y  (2年  長野県小諸市)

 今回は自分の得意分野について話そうと思います。僕は絵を描いたり、何かを創りだす工作が大好きです。結構得意ですし、自信があります。昔からこういうことが好きで、暇さえあれば絵を描いたり、段ボールや紙で何かを作ったりしていました。そして、その作品を周りの人が褒めてくれます。幼い頃の自分はそれがすごく嬉しくて、もっと色んな作品を作っていこうと思っていました。たぶんこれは親の遺伝で、父はすごく絵心があって、母はすごく手先が器用です。絵を描いたり、何かを一から作りだす時、自分は本当に楽しいです。もはや真剣に取り組んでいます。

 皆さんも真剣に楽しく取り組めることがあると思いますが、僕の場合は、美術系の事です。学校生活や、寮内の面倒な生活の中に、時間を見つけ、好きな事をするというのもありだと思います。皆さんも時間を見つけて何か好きな事に夢中になって取り組んでみてはいかがですか。

 

 

<今週の写真>