のぞみ寮通信

大望館

2015/05/15

大望館通信 第237号(5月14日)

<これからが本番>

 ゴールデンウィーク終了しました。今週はいよいよテスト週間に入ります。そしてこのテストが終われば、いよいよフェスティバルへの準備が始まります。一年生はもう新入生という呼ばれ方はしなくなります。そうこれからが敬和生活本番です。

 入寮してゴールデンウィークを迎えるまでの間をオリエンテーション期間としていました。その間に先輩達は丁寧に一年生に接します。丁寧に接するという事は非常に気を遣います。普段の寮生活で気を遣って接するという事はあまりしないんですが、この期間は別です。「こんな言い方して、へこまないかな?どうしたら上手く伝えることが出来るかな?」言葉を選びます。でもそれは、入寮したてで気を遣わなくてはいけない相手だからですよね。気を遣われている間はまだまだお客様扱いです。それって、寮生として認められていないってことなのかもしれません。

 で、そのオリエンテーション期間が終わりました。言い換えれば、お客様期間が終わり、寮生としての歩みがスタートしたという事ではないでしょうか。という事で、これからは、先輩達も色んな場面で注意をしてくると思います。ダメなことはダメだとはっきり言ってくるでしょう。口調ももしかしたら今までとは違うかもしれません。注意され落ち込むってこともあるかもしれませんよね。

 そんな時、どうしましょうか?一人でもじもじ考えていないで、外に発散してほしいと思います。「あの先輩にこんなこと言われた!何であいつにあんなこと言われなあかんねん!」っていうような愚痴でもいいです。一人で抱えずに、誰かに愚痴ってください。相手はいっぱいいるはずです。

 時には、先輩も君たちと年はほとんど変わらないので、注意されたけれど、ちょっと違うんじゃない?なんてこともあるでしょう。された側からしたら、理不尽さを感じることもあるかもしれません。そんな時には是非私たち寮の先生に相談しに来てください。よくよく聞いてみると「それは違うよなあ」なんてこといっぱいあります。違うことは違うと先輩に伝えなくてはなりません。それはその先輩の学びの時でもあるんです。そのチャンスを私たちは活かしたいんです。

 先生に話したら・・・。なんてこと考えるかもしれませんが、ここにはそんな人一切いません。だって、似たような失敗をして先輩達も注意されてきたんだから。そして何よりこの寮に居るみんなめっちゃいい奴ばっかりだからね。先輩達へもひとこと。注意した後輩に慕われる先輩になってください。(澤野)

 

 

<祭りの前の試練>

 タイトルを見て、何のことか分かりますよね。そうです、第一定期テスト・・・。今年度第一回目という事もあるのか?5月9日現在はそんなにテストモードに入っている人はいませんが、第2定期テストの時にはすでに10日前になるとスイッチが入っている人もいるはずです。

 しかし、このテスト余裕かましている場合ではありません。特に3年生。最後のフェスティバルが控えているからと言って、そちらばかりに気を取られていたら絶対に後悔します。あなた達はこのテストで0.1でも評定を上げておく必要があるんです。何でか?そんなこと言わなくてもいいですよね。

 あと少し評定が足りなくて、一番行きたい大学の指定校の基準に達していない・・・。そんな声を毎年聞きます。これまでやれることをやって達していないんだったら諦めはつくでしょうが、これまでの経験上、“あと少しの人”に限って「あの時やっておけば・・・」という言葉が出ています。そんなことがないように今から取り組んでほしいものです。

 とは言ったものの、君たちの試験前の取り組みはどこに行っても自慢できます。本当によく勉強します。夜遅くまで勉強する人は当たり前で、本当によく勉強する人は朝早く起きて勉強します。

 しかしながら、第一定期テストです。義務教育を終えたばかりの一年生の中には全く勉強する気のない人もいるはずです。今年度、私はその寮生に注目するつもりです。そんな彼らも、3年になると試験前は一生懸命机に向かうはずです。その変化に注目し、勉強していくようになる一人の高校生の成長を見守り楽しみたいんです。

 とにもかくにも、行事を大事にする学校ですが、同じように日々の授業も大事にしています。それは寮も一緒です。寮生活を一生懸命過ごして、学校は・・・。なんてことは困ります。学校生活を頑張る=日々の授業・学習、定期的に行われるテストそして行事や部活。すべてに全力を尽くしてこそ、のぞみ寮生なんですよ。 (澤野)

 

 

 

<さすが先輩!>

 寮生は毎日・三食を友愛館で摂っています。管理栄養士の五十嵐さんが立てたメニューで、調理師さんたちの愛情こもった手料理を!寮生の元気の源の一つに毎日の美味しいご飯は欠かせません。そんな食事に付き物なのは食当(食事当番)です。各館ごとに5つの班を構成し、順繰り回していきます。朝食当・昼食当(お休みの日のみです。)・夕食当と、食当だけでも3種類もあります。食当は食器を各館の盛り付け場所に配布するところから始まり、盛り付け・食器の洗い・洗い場の清掃までを担います。先日、大望館の夕食当を見ていて感心しました。

 食当第一の仕事、食器の配布。2年生が1年生に指示を出していました。どこに何をどれだけ配るのか。慣れていても「ええっと…」となってしまうこともあるのですが、的確にとってもわかりやすく、そして何より、何度でも聞き返すことの出来る雰囲気で教えてくれていたのです。仕事を教える…というより、日々の雑談のひとコマのような雰囲気でした。これって、とっても大切です。1年生が緊張することなく、「どうでしたっけ?」なんて声が飛び交いながら行っている、まさに和気あいあいとした食当。ステキだなぁ!と思いました。教える、となると2年生の肩に力が入るのがよく見られる姿です。肩に力の入った2年生が教えるから、1年生の肩にも顔にも力が入ってしまいます。そんなものではないはずなのに…いったいどうしたものか…と思いながら私はこれまでサポートに入っていたように思います。でも、大望館の食当はそんなサポートなんて全く無用だったのです。

 そして一番やるな!大望生!と思ったのが食器洗い・洗い場清掃の時です。みんなで一斉に洗いに入ったのですが、しばらくすると2年生達が違う動きを始めました。それまで自分の手元にある仕事に一生懸命になっていた2年生達。一人が洗い場の全体を見渡せる表に出てきました。一人が中盤をチェックできる位置に立っていました。一人が一番後ろでいつでもサポートできるように待ち構えてくれていました。一人が、これまでは先生たちが行っていた布巾の洗いや残食を入れていたバケツの清掃を「代わりま~す。」と。。。「お!何!?このフォーメーション!?」と注目していたら、表から全体を見渡していた人が「もっとこうした方がスムーズだぞ!」指示を出し、それがしっかり伝わるように、やり方が分かるように、中盤と最後方がフォローに入っていました。表に居る人が、「そろそろシンクのお水抜いていいよ。」とか「お皿を食洗機に掛けたら、ごみ受けの掃除だよ。」とか、「ええっと、次は~。」ともたつかなくていいように、タイミングを見ながら声を掛けてくれ、中盤が「ごみ受けはこれだよ」なんて、さりげなくフォローを。後方は、「もうすぐお皿洗い終わるってことだからな。」なんて、前方の情報を1年生にも分かるように伝えてくれていました。すごい~!このチームプレイ!!

 1年生が困ることなく、緊張することなく、早く覚えられるようにと考えてくれての動きなのでしょう。なんてステキな人たちなんだろう!と嬉しい驚きを感じました。さすが大望生!さすが先輩!(森口)

 

 

 

<礼拝のお話>  

M.T  (2年 新潟県柏崎市)

 今日は1年生の時の寮生活で1番思い出に残っている話をします。

 僕が1年生の時の一番の思い出は、小田中教頭先生と狩野先生が2泊3日でゲストとして大望館に来た事です。なぜかというとまるでみんなで遊んでいるようだったからです。自習時間では友愛館で数学の勉強を教えて頂いたり、外でシュールストレミングをみんなで食べたりしました。ちなみにシュールストレミングとは、世界一臭い缶詰です。それを開けたら、その臭いが辺りに広がっていました。それがあまりにも臭かったので鼻を強くふさぎました。臭いだけではなく、味も最悪でした。あまりにもまずかったので、全部食べきることが出来ませんでした。でもその後は歯磨き粉でその臭さを消しました。でも本当に楽しくて良い思い出が作れました。

 この経験は、寮にいたからこそ体験できたことです。他にも、寮には寮生だからできることがたくさんあります。この前の寮祭や映画鑑賞会もそうですし、大望館だけの行事もIさんが考えてくれます。僕が言いたいのは、このような様々な行事に積極的に参加しましょうということです。寮生だから出来ることがたくさんあるのに、参加しないのは損だと思います。色々な行事に参加して、たくさんの思い出をつくりましょう。

 

< 今週の写真 >