のぞみ寮通信

大望館

2015/04/24

大望館通信 第236号(4月22日)

<寮祭の想い出>

 今年はなんだか毎年より時間があまりないような気がするのは気のせいではないようです。事実、例年より時間がありません。1年生が、さわりだけでも寮の日常生活に慣れてもらうようにと、寮祭の練習解禁日も設けました。そして、15日の水曜日に練習解禁となりました。本番が25日の土曜日。練習は10日しかありません。そのわずかな期間で、どれだけクオリティーを高めることが出来るのか?大いに期待しております。

 そして、また出るのだろうか?恒例のエッサッサ。何だか大望の出し物の代名詞になりつつありますが、全員が息を合わせたエッサッサは圧巻です。が、しかし・・・ちょっとでもグダッてしまったら悲惨です。だって大声出して、腰落として腕を振ってるだけなんですから。息を合わせた君たちのパフォーマンスを願います。

 にしても、寮祭で何で劇なんでしょうか?現に練習に励んでいる1年生は感じているんじゃないでしょうか?すでに経験してきている先輩達にはその理由が分かるはずです。

 その準備に取り組むことによる交わりの大切さです。2年生は入ってきたばかりの初めての後輩たちに自分たちの準備した劇の指導をします。1年生達は同じく入ってきたばかりの寮での仲間と一緒にその練習をします。時間も限られています。日数的には10日ありますが、フリーの日なんかもあるので実質1週間ありません。互いの協力なしでは上手くいくわけないんです。

 思い返せば数年前。寮祭の準備で指導すべき2年生が劇の内容で意見が食い違い、仲たがいをし始めました。そうなると指導される1年生もどうしたらいいのか分かりません。当然、上手くいくわけもありません。時間もありません。

 当時、寮担任だった私は腹をくくりました。「もういいや、やめよう!」寮祭の練習はやめようと提案したんです。そして、みんなで前に立って、「ごめんなさい、僕たちにはできませんでした」って謝ろう。そんな提案をしたんです。その日の夜、当時の2年生はミーティングを開きました。普段はないんですが、日をまたがっても、遅くまでやりました。その場にいた全員が涙を流しました。

 で、本番です。まったく普通の劇です。特別面白くも、感動もしません。いたって普通の内容です。4館で一番普通の劇だった、そう言えます。でもね・・・。

 なにが変わったのか?2年生が変わったのを覚えています。それまで無関心だった仲間が関心を持つようになりました。一人だけで一生懸命になっていたブロック長が「手を貸して」って言えるようになりました。それは、あの日のミーティングが生み出したものだと、振り返ってみると感じてならないんです。

 で、全く普通の劇だったんですが、あれは大成功かな?って思います。寮祭の劇を通して、一人の生徒が変わるきっかけが出来れば成功なんです。指導する2年生が先輩として自覚を持つことが出来るようになった。寮生活に不安を抱いていた1年生が「寮って楽しいかも?」って思うようになれた。そんな思いを一人でも抱くことが出来れば成功。そして何よりその変化と成長を来てくれたお父さん、お母さんに見せることが出来れば最高ですね。

 でもやっぱ、笑いあり、涙ありの劇にも期待したいと思います。(澤野)

 

 

<教会へ行こう>

 毎年、新入生を迎えたばかりの日曜日は大変なことになります。数年前に、新潟交通から市内バスに他のお客さんが乗れない状態になり、これではまずいと、その週の日曜日はバスを借りることにしました。

 その日ちょうど当番だった私は、友愛館にランチを食べに来た人数の少なさにびっくりです。と言う事は、その時いなかったほとんどが教会に行ってるってことなんです。100人は軽く超えています。毎週、この人数が行くと?って考えると大変なことになるなあ。なんて思いますが、毎週も相当な数の寮生が教会に行ってます。教会に行くと、バス券と食事がもらえるから・・・ってこともあるのかもしれません。

 また、教会の方たちも敬和生をあたたかく迎えてくれます。是非、教会に行くことを続けてほしいものです。毎週日曜日には教会に行って、帰りに街の空気を吸って帰ってくる。そんな日常もいいものですよ。

 ただし、忘れてならないこともあります。教会は敬和生が来たら、バス券と昼食を準備してくれます。バス代いくらでしょうか?昼食はいくらかかるでしょうか?そのお金はどうしてるんでしょうか?教会がすべて負担してくれるんです。そこまでしてまで迎え入れてくれる教会に行くんだから、きちんと献金もして下さい。きちんとと言う事は、それなりのお金をきちんと準備すると言う事も含めています。

具体的にいくらぐらい?と言うお話は後々させて頂きます。(澤野)

 

 

 

<ゆ~らゆら>

 先日、私は大望館に潜入しました!女子の寮務教師が…なのか、私が…なのかはわかりませんが、これまで男子寮に足を踏み入れる機会はありませんでした。今回、寮での個人写真を撮影するために、私がカメラマンとして潜入したのです。大望館の寮生達のことはもちろん知っています。一人一人に私なりの印象も持っています。しかし、彼らが大望館内で一体どんな気の抜けた顔をしているのか、私は知りません。気の抜けた顔、これが私にとって寮生の一番かわいい顔です。きりっとした顔を見せてくれる機会は比較的多くあります。学校でも寮の行事でも。だけど、気の抜けた顔はホッとできる場所でしか見せてくれません。寮生にとって、毎日の生活でその顔を見せる場所と言えば、それは自分が生活する館の中だと思っています。ですから、家のような大望館内でみんながどんな顔をしているのか、私はとっても楽しみに撮影をしに行かせてもらいました。

 大望館生の気の抜けた顔が見たい!と潜入した大望館。約束の時間よりちょっと遅れて「こんばんは~!」と玄関を入ると、「あ!森口先生、来たよ!」とS君。「写真撮るんでしょ。じゃ僕から」とIくん。ドアップで写真を撮るためカメラを超接近させる私に、ひるむことなく笑顔を向けてくれる3年生達。そしてみんな、何だかいつもよりずっと顔が丸い!丸い!丸い!…太ったという訳では無く、「こんなに優しい顔だったんだ!」って全員に感じたほど、一人一人の印象がとってもま~るく優しいものでした。ステキだな~、大望館生!

 3年生の写真を撮った後、ふっと覘いたラウンジには1年生も2年生も3年生も入り乱れて映画鑑賞会が行われていました。みんながソファーを譲り合い、学年関係なしに座って食い入るように映画を見ている姿は兄弟そのもの。かわいいなぁ~、大望館生!

 もう一つ奥の部屋にも人の気配が!と寄っていくと、そこには3人の1年BOYSが、一心不乱に漫画を読んでいました。そこは通称マンガ部屋。そしてその横では4人の1年BOYSがギターの弾き語りを…。なんて自由なの~、大望館!

 知らなかったです。大望館がこんなに素敵でかわいくてそれぞれが気持ちよく自由に過ごせる館だったなんて!

 寮生は1日一生懸命生活します。1日頑張って過ごして、館に戻ってゆ~らゆら過ごして、ホッとして、エネルギー補給して、また明日がんばります。大望館生がいつもエネルギッシュで優しくて、キラキラ・フワフワしている理由はここにもあったのか!となんだか納得しました。大望館生の素敵の秘訣を知るために、また潜入させてもらお~。(森口)

 

 

 

<もうひと踏ん張り!>

 新入生が入寮してから2週間が経ちました。毎年のように思うことは、この時期は本当に月日が経つのが遅く感じます。入寮礼拝から始まり、入学礼拝、オリエンテーションキャンプ、寮対面式、花見、1年生歓迎行事、そして今週末行われる寮祭と、このとんでもない過密スケジュールに改めて驚かされます。また、1年生は何もわからない中で、これらの行事に全力を注いできたことで、疲れが溜まってきているのも感じます。寮祭が終われば1年生の外泊が認められ、GWに帰省することもできます。もうひと踏ん張りです。今毎日頑張っている寮祭の出し物を成功させましょう。(堀越)

 

 

<行事>

 週末、フリーの日に寮に残っている生徒で行事をすることがあります。前回の花見も1つの行事ですが、体育館やグラウンドでスポーツをしたり、映画を観たり、たまに夜食を作ったりと、普段は出来ないことをしています。これは寮生でしか経験できないことだし、このような行事からさらに深い人間関係を築いていけるチャンスにもなります。ぜひ今後行われるたくさんの行事に積極的に参加してほしいと思います。何かやりたいことがあれば行事委員や私に相談に来てください。いつもと違うフリーの日を特別な時間にしようではありませんか。(堀越)

 

<今週の写真>