労作日記

被災支援活動

2014/11/21

2014年度 第6回被災支援労作(2014年11月14日~16日)

期 日 2014年11月14日(金)~16日(日)

場 所 宮城県宮城郡七ヶ浜町

宿 泊 月見岬ジレットハウス(日本キリスト教団 仙台北教会の研修施設)

参 加 生徒17名、教員3名 計20名

 

 大きな寒気が列島を包み、急激に気温が下がった11月半ばの週末、今年度最後(全体では第6回目)の被災地支援労作が行われました。14日金曜日の夕方に学校を出発し、いつも夕食を取る磐梯山SAでは積雪が!!(バスのタイヤを換えていて良かった!!)

 翌15日(土)に七ヶ浜町ボランティアセンターに向かうと、この日は群馬県トラック協会青年団の皆さんや芙蓉&千葉チームなどいつもよりたくさんのボランティア参加者の姿が見えて随分と賑やかな様子、敬和からの参加者を含めると総勢60名の作業となりました。今回もコーディネーターの星さん、引地さん、佐藤さん、また作業を指示して下さる師範代(菊池さん)や柴田さんが温かく迎えてくださいました。「おらほの体操」で体をほぐし、いざ作業へ。

 作業は、海岸近くの農園を開墾しましたが、夏に集めた雑草が発酵して腐葉土となっており、それを肥料として来年作物を作る予定の農地に蒔きました。夏休みに汗だくになって雑草を集めた事を思い出しながら作業をしましたが、季節を越えて支援労作を行えた事に不思議なつながりを覚えました。考えてみれば、刈り上げた雑草が、発酵して肥料になり、次の作物の栄養になっていく…というのも一種の循環であり、命が持つ不思議なつながりの力です。ふと見ると、今回の参加生徒は17名中13名が2年生!! 被災地支援も中心的な参加メンバーが3年生から2年生へと移り変わり、支援労作の働きが下級生へとつながっている、すでに敬和学園の次年度が始まっている事を感じさせてくれました。

 震災発生から3年8ケ月以上が過ぎ、TVや新聞でも被災地の今を取り上げるニュースがどんどん減っている事を感じます。しかし、時代や社会の流れがどちらに向かっても、敬和学園は痛みや苦しみを抱えている人の事を忘れず、共に歩む姿勢を大切にしたい。作業中、急に降り出した雨が七ヶ浜の向こうに虹を架けていました。それを見ながら被災地とつながり続ける事の意義を改めて考えさせられました。

 最終日16日は、宿泊場所であるジレットハウスでお世話になっている仙台北教会の礼拝に出席し、温かい交わりに加えて頂きました。

 今年度の支援労作は、これで最後になりました。ここまでの働きを支えるために多くの参加者が与えられた事、またその働き一つひとつが守られた事、そして支援労作によって生まれた暖かい繋がりに心から感謝して、ご報告させていただきます。(文責:野間)