のぞみ寮通信

光風館

2014/09/02

光風館通信 第426号(8月31日)

< W.T君、光風館へようこそ!! >

 光風生のみなさん、夏休みはどうでしたか?帰寮してくるひとり一人の表情を見ると、少し大人っぽくなったように感じます。(日焼けのせいかもしれませんが…)この夏休み中、部活動のため学校で合宿していたり、オープンキャンパスやサマーキャンプに参加したり、家でゆっくり休めたりして、とても充実していたことでしょう。光風館のトイレは改修工事が入ったので、とても綺麗になりました。各階洋式トイレ(ウォッシュレット付)が2つずつになり、とても快適になっていますので、綺麗に使いましょう。

 さて、新学期から光風館に新たな仲間が加わりました。編入してきたW.T君です。自己紹介をしてくれましたので、記載します。

 W.Tです。新潟県三条市出身で、7月4日生まれです。中学ではテニス部、高校では弓道部と美術部でした。本当に運動が苦手で困っています。よくにやけていると言われます。名前はとても単純なので、覚えてもらえるとありがたいです。これからよろしくお願いします。

 彼はとても礼儀正しく、男子寮の寮務教師に負けないくらい爽やかな好青年です。8月25日開寮日に行われた2年生合宿から参加し、26日に入寮礼拝を行いました。引っ越しの荷物を率先して手伝ってくれた2年生の姿に感動し、「自分もそういう優しい人になりたい。敬和生になって敬和学園・のぞみ寮で生活することで人として成長出来ると思い、入学・入寮を決めました。これからの敬和生活を楽しみながらしっかりと送っていきたいと思います。」と、入寮礼拝の中で挨拶をしてくれました。列席した寮生の前で臆することなく、堂々とした態度で挨拶する姿に驚いた寮生も多いのではないでしょうか?私もその姿に驚き、彼の挨拶に感動しました。

 

 

 

< 夏の2年生合宿! >

 帰寮日前日8月25日、光風館で夏の2年生合宿を行いました。午後2時に集合し、久しぶりに会う仲間と夏休みの出来事について、賑やかに話していました。まず、女子寮の荷物運びを2年生全員で手伝い、光風館を徹底的に掃除しました。その後、夜の親睦会の準備をし、男子寮2年生で聖籠の温泉へ出掛けました。

 今回の親睦会は、『餃子パーティ』でした。しかも、その日は阿賀野川ござれや花火があったので、屋上から眺めて楽しみました。具材をみじん切りにし、混ぜ合わせて、餃子400ヶをみんなで包みました。初めて餃子を包む光風生がいたらしく、目を離していたら…全くしわのないモノや具材が大量にはみ出したモノまでありました。餃子の皮の両端を大きく折って「この包み方がいいんだ」と豪語するS.Eや「よっしゃ、うまく出来た!これ、見てください!」と手よりも口のほうが動いているH.H、「うちで作る餃子と一緒で肉よりも野菜のほうが多いですね!」というS.Tなど、賑やかに2年生全員で餃子を仕込みました。

 ちなみに餃子がなぜあの形なのか、調べてみました。まず、見た目の良さもありますが…火が入り膨張した時に、ひだを作ることで皮に伸縮性をもたせるという重要な役目を持っています。ひだがないとタネの膨張を抑えることが出来ず、つなぎ目が開いて肉汁が逃げてしまうからです。中華料理人の中では『餃子のひだは最低14個作ってこそ一人前』と言われるようです。(全然知らなかった。)また、調理法とは違いますが…昔の中国で使われていた馬蹄型銀貨に似せた形として作られて、正月に食べる料理として「福とお金を呼び込むもの」とされていたようです。昔から縁起のいい食べ物として親しまれていました。

 夕食を食べたはずなのに、餃子400ヶはあっという間になくなってしまい、他学年の寮生も匂いにつられて大勢で楽しむことが出来ました。自分たちで作って食べることで食べ物の有り難みも感じるし、その作っている空間が私は好きです。3年生からは「来年、進学してから自炊したいので料理教室を開いてください」と言われています。また計画していきますので、乞うご期待!

 おまけに、後片付けを最後まで手伝ってくれたのに1ヶも食べられなかったA.Hへ特別にオシャレな盛りつけにした餃子をあげました。でも本人はとても食べづらかったそうです。(片岡)

 

 

 

< 誕生日おめでとう! >

 夏休み直前に7月の誕生者会を行いました。おめでとう!
 今回のリクエストはオムライスでした。玉子の中にチーズを入れてトロッと半熟に仕上げ、デミグラスソースをかけました。
 寮生のみんなはスプーンを持っていなかったので、お箸で食べようとしていました。それはあまりにも可哀想なので、私が所有しているスプーン2本のほか、ティースプーンや計量スプーンを貸しました。じゃんけんで勝った人から好きなサイズを選んでいき、最後まで勝てなかったT.Mは計量スプーンの小さじで必死に食べていました。しかし、写真にある巨大なオムライスふたつを数分で平らげる勢いがありました。

 翌日の生徒会デイで演奏するために、たまたま光風館に泊まっていたO.Tさん(敬和学園41回生卒業)も加わってくれました。彼は現在、新潟大学に在学しながらピアノ弾き語りの音楽活動をしています。この日の光風館の礼拝では奏楽を担当してくださり、前奏が終わると、あまりの上手さに笑いが起きてしまったくらいです。一緒に礼拝を守ることが出来て、よい時となりました。礼拝後、特別にお願いして光風生のためだけにSuperfly『愛を込めて花束を』を披露してくれたり、生徒会デイ当日にみんなで歌う曲を盛り上げるために、指導してくれたりしました。光風生はいい音楽に触れ、みんなで一緒に歌うことが出来て、自然と笑顔になっていました。素晴らしい時が持てたこと、感謝です。(片岡)

 

 

 

 

< 最強 G、またもや将棋の全国大会へ >

 7月27〜28日、茨城県水戸市で行われた将棋の全国大会にS.Gが出場しました。前回は団体の部で新潟県代表として出場しましたが、今回はなんと個人の部で全国大会への出場となりました。結果は2勝2敗で決勝トーナメント進出はなりませんでしたが…全国大会で2勝出来たことは、彼にとって自信に繋がったようです。いつもカメラを向けると真顔になる彼も勝利を飾った直後には、笑顔で応えてくれました。さらに電車ヲタクらしく、新幹線の移動中に毎週水曜日発行『将棋新聞』を読んでいる姿は、至福の時だったようです。
 普段は真面目で誠実な彼が将棋のことになると、闘争心をむき出しにする姿に執念をさえ感じ、物事に打ち込む姿勢の大切さを改めて考えさせられました。また来年も全国大会へ出場すると意気込んでいます。頑張れ、応援しています!(片岡)

 

 

 

 

< 礼拝のお話 >

山﨑 飛鳥(寮務教師) ※今学期最初の光風館礼拝 

 みなさんは、どのような夏休みを過ごしましたか。この夏休みの間に、高校野球がありましたね。私は仕事の合間によくテレビで高校野球を観た夏休みでした。高校球児の気迫あふれるピッチングやバッティングなど、今でも思い出すと、私はとても力付けられる気がしています。
どんなスポーツ選手もみなさんと同じように赤ちゃんの時があって、小さい子どもの時がありました。選手たちの中には、必ずしも小さいときから特別にその競技に優れた力を出せたわけではない人もたくさんいます。でもどの選手も「いまに上手になれる」「きっと強くなるぞ」と思いながら、練習に励んだことは間違いありません。

 神さまは、オリンピック選手にだって生まれたときから世界記録を出せるような力をくださったわけではありません。神さまは、私たちが途中で諦めず精一杯その事に取り組むと、少しずつ上手になり強くなるように、私たちを見守ってくださっているのだと思います。

 それは、野球やサッカーのような運動のことだけではなく、歌を歌うこと、絵を描くこと、他の人々に優しくすることなど、何でもそうなのではないでしょうか。心を込めて、自分の一番きれいな声で歌っていると、私たちも少しずつ歌が上手になっていきます。最初は上手くできなくても、心を込めて自分の一番上手な丁寧な絵を描いているといつの間にかもっともっと上手に絵を掛けるようになるでしょう。人に温かな優しい言葉と心で接していると、その人の心は大きく優しくなっていくでしょう。

 秋になります。修養会、世代交代、そして冬になる頃にクリスマスも待っています。たくさんのことに、そして毎日のことに色々心を込めて一所懸命に取り組むことで力が身に付き、体も心も優しく強く育つと思います。

 新学期が始まりました。みんなが神さまに守られ、神さまにお応えしながら、みんなで支え合って楽しく過ごし、みんなが育っていく事が出来ますように。