労作日記

被災支援活動

2013/07/24

2013年度 第4回被災者支援労作(2013年6月21日~23日)

 敬和学園は東日本大震災被災者のことを常に意識しながらすべてのことに取り組みたいとの願いを持っています。そこで具体的な活動の一つとして、被災地支援労作を2011年5月から始めました。

 

 

2013年度 第4回(2013年6月21日~23日)

生徒20名と引率教師6名の合計26名が参加

 

1日目:16:20に学校を出発 → 七ヶ浜へ到着
2日目:町民農園の畑の土を掘り、石やガラス等を取り除き、土をふるいにかけ
     小石などを取り除く

3日目:仙台北教会での礼拝に出席

 

 

< 参加生徒の感想文からの抜粋 >

 

2年 H.H

 ここで震災が起きたという実感は正直湧きませんでした。今でもどこか夢のようなとらえ方をしてしまっていますが、ただ家の門や土台のみの家を見ると心の奥が少し痛くなりました。自分たちは今、当たり前のように生活しているけれど、それは当たり前でないことに改めて気づかされました。労作を行ったことで地道な作業でもこれが復興につながるんだと思うと、当たり前にしてもらっていたことや、当たり前と思っていった環境の豊かさを感じました。
 小さなことが大きなことにつながっていく事、このことに気づけて日々の努力や積み重ねる時間がとても大切であると思いました。少し心が楽になった様に思います。
 「手伝う」や「助ける」ために行った今回の労作でしたが、結果的に被災地の方にも手伝っていただいたし、助けてもいただきました。自分に関して言えば、癒され、救われたようにも思います。日々の生活の中でちょっとした事にでも絶望的になったり、大泣きしたり 、周りが見えなくなってしまったり…。そのような事が自分には多く、被災された方はもっと大変なのに大泣きするどころか笑顔で未来を思って歩んでいると感じ、またその姿勢にとても勇気づけられました。
 ボランティアの方々の「来てくださって、ありがとうございます」という言葉を聞き、互いに助け合い、いやされ合えたのかなと思いました。このとき私たち敬和生と被災地は「愛」という形で結ばれたように思いました。この様な事を感じられるのはきっと滅多にない経験だと思います。互いに愛によって繋がれたことを忘れないでいたいと思いました。
 もしまた自分が絶望したのなら、ここで得た心の糧を思い出し、笑顔で前進していけるようになりたいと思いました。

 

 

2年 Y.M

 私は今回で4回目の参加で、何故そんなに行くのかと聞かれてもうまく答えられない。しかし行きたい何かがあるのだと思う。一緒に作業する仲間たち、ボランティアセンターの人との会話、「ありがとう」って言ってくれる人たちの笑顔。いろんなことが混ざって次も行きたいって気持ちにさせる。だから卒業するまで行けるだけ行きたい。

 

 

2年 I.H

 震災にあった人がいて、あわなかった人もいる。でもその人々が助け合って生きていくのは人間に備えられた人間にしかないとても大切な事だと改めて感じさせられました。
 自分にでもできる事がある。喜んでくれる人がいる。それだけで生きていく理由は十分だと感じました。またここに来て労作ができる事を楽しみにしています。

 

 

1年 S.H

 労作ではほんとに地味な作業だったけど、これがみんなの元気に少しでもつながるといいなと思います。